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ハモニカ文庫と詩の漫画 (ちくま文庫)

ハモニカ文庫と詩の漫画 (ちくま文庫)

ハモニカ文庫と詩の漫画 (ちくま文庫)

作家
山川直人
荻原魚雷
出版社
筑摩書房
発売日
2018-09-11
ISBN
9784480435460
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ハモニカ文庫と詩の漫画 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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keroppi

今日の仕事に疲れ、ちょっと気持ちを静めたくて寄った本屋。思わず手に取ったのは、「ビブリオ漫画文庫」でも見かけた山川直人の文庫本。太い線で描かれた、決して洗練されているとは言いがたい漫画。何とも懐かしい匂いがして、読んでいると癒されてくる。描いているのは、よく見ると現代のようだが、昔のようにも見える。人の暖かさを描いた時代遅れとも言える漫画が新しく見える。ちくま文庫に感謝。

2018/09/20

へくとぱすかる

版画のように描き込まれたタッチの絵が、レトロな雰囲気を漂わせて、詩や本をテーマにした作品にとてもよく似合う。街の人々が連作のように各話に登場するが、考えてみれば現実の生活はみんなそうなっていて、そこにどう光を当てるか、ということが作品にすることだと言える。もちろん創作としての手順とはちがうが、これは街が主人公の作品だ。菅原克己や山之口獏の詩世界のような。『日常の椅子』も読みたいと思った。

2019/06/30

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

この人の漫画は不思議だ。奇怪寸前の絵柄ながら、絶妙に可愛さと暖かさを保っている。とある商店街の人間模様を描いた『ハモニカ文庫』シリーズに、乱歩や尾形亀之助等の詩を漫画化した作品が3本付いている。本が好きな人、コーヒーが好きな人、ラジオから流れる音楽が好きな人、そういう人達の持つ良い雰囲気が充満していて、商店街がこういう話に有りがちな理想郷になっていないのが素晴らしい。でもきちんと文化の香りがする良い雰囲気がここにある。この何でもない事をまた見たくて繰り返し読みたくなる。味が無くならない漫画なのである。

2018/09/13

nemuro

『フジモトマサルの仕事』(コロナ・ブックス)に山川直人の名前が登場。そういえば、と本棚を探してみたら未読のままヒッソリと佇んでいた。「古本屋、名曲喫茶、写真館、似顔絵屋など、人々が行き交うハモニカ銀座商店街」をめぐる連作24話を収録の「ハモニカ文庫」に、江戸川乱歩、尾形亀之助、菅原克己の小説・詩を漫画化した作品3篇を追加。「あとがき」には「ちくま文庫に収録されたことで、ふだん漫画はあまり読まないという人たちにも、読んでいただければ嬉しいです」。たしかにちくま文庫だから出合えた。温かくて奥深い一冊だと思う。

2021/02/07

苺畑序音

読んでる自分まで優しくなったように感じる作品です。

2018/10/06

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