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方壷園 (ちくま文庫)

方壷園 (ちくま文庫)

方壷園 (ちくま文庫)

作家
陳舜臣
日下三蔵
出版社
筑摩書房
発売日
2018-11-09
ISBN
9784480435545
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方壷園 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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geshi

著者の歴史への造詣の深さとミステリ愛が注がれた短編集。唐代から戦中までどんな時代でも書けてしまう筆力と、不可能犯罪を自然に入れるミステリとしてのストーリーテリング、作品の質の高いこと。特に良かったのは、意外な犯人と状況を生かした物理トリックと抒情的な終わり方が見事に溶け合わさった『九雷渓』。密室のトリック解明から展開される犯人の告白が心に残る『アルバムより』。史実を基にした親子二代のクーデター劇の面白さが犯人の存在感を際立たせる『獣心図』。

2018/12/27

コチ吉

トリックもそれなりに読ませるが、なんと言っても物語の豊穣さと伏線からもたらされる結末の余韻がいずれも印象に残る。

2019/02/27

てら

陳舜臣は「歴史小説家」ではなかった!1960年代のミステリ系短編集だが、舞台がアジア全域の幅広い時代というところに驚く。そしてトリックの有無はあるものの、見事な「謎解き」が目白押し。かつて読んだ長編歴史ものも、どれもトリックや謎解きの要素があったことを思い、この人は本質的にミステリの人だったのだなと納得した。(編者・日下三蔵氏の解説でも裏付けられている)

2018/11/29

マヌヌ2号

まず第一に、復刊してくれてありがとうございます。名前だけ知っていてずっと読めなかった、陳舜臣の初期短編集を総ざらいしてくれるとかありがたすぎる。各作品について。密室殺人オンリーの縛りが課された第一部だと、やはり表題作がよく、他だと「大南営」「九雷渓」が佳品だと思いました。この3作は着地の美しさが収録作の中でも群を抜いていて、読み終えたあとに一旦本を閉じ、〆の余韻を反芻したくなるような作品でした。良い短編は着地が綺麗だという持論がまた補強された。第二部だと、「鉛色の顔」がダントツで好きです。構図が美しい

2018/12/02

さとうしん

倭寇研究が絡んでくる現代物の「梨の花」などもあるが、推理物と時代物・歴史物として両立ができている作品が揃っている。個人的な好みはムガル王朝を舞台とした「獣心図」と、郁達夫の死の謎に挑む「スマトラに沈む」の、史伝的な要素の強い二編。

2018/11/17

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