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三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 (ちくま文庫)

三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 (ちくま文庫)

三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 (ちくま文庫)

作家
ほしおさなえ
出版社
筑摩書房
発売日
2018-12-11
ISBN
9784480435675
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三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

上巻と比較するとガラッと話がかわりましたね。葉の時代と風里の時代を行き来し、プラス夢の世界。摩訶不思議な世界で、縁と数奇な運命が巡り巡って、風里と奏と出会うのは必然だったのかもと。この下巻に関して、個人的には植物園の人達が置き去りにされたような気がする。もうちょっと植物園の人達を登場してほしかったかな。苫教授のドタバタぶり、小菊ちゃんと石塚の恋の行方とか、風里の刺繍のこととか、もっと掘り下げてほしかったかなとは思いますが、面白かったです。

2020/02/20

みどり虫

ふんわり優しい風景と人々に囲まれた、風里の成長物語を読んでいるのかと思っていた上巻から、下巻は思いがけない方向へ一気に世界が広がる。ミステリ?ファンタジー?それでも戸惑いは少なくて、するするとその世界へ入り込み、浸り楽しんだ。楽しんだけれど、植物園標本室の話は…?な思いが残る。それが読みたかったの…。これはこれで良かったけれど、風里がどういう人なのか、風里と日下がどう惹かれあい信じ合えたのかも描き足りない感が少し残念。読んでいてずっと頭にあった青木和子さんの刺繍の本をやっぱり一冊は買おうと決めた読後だよ。

2021/02/21

ちょろこ

繊細さを感じた、一冊。下巻は終始繊細さを感じた。人の心の奥底に眠る表からじゃわからない繊細な部分。それを見せられていくと同時に、その一つの箇所を誤って傷つけでもしたら何もかも壊れてしまいそうな取り返しのつかない方向へ向かいそうな、そんな危うさをも感じた時間だった。心の縺れほどやっかいで繊細なものはない。でもそれも人と自分と向き合って生きているからこその証でもあるのかな。縺れが解けたらまた未来へ思う存分心を伸ばせる。それをファンタジーで表現された作品、草地に一歩踏み出すような柔らかな読後感が良かった。

2020/07/12

KAZOO

下巻では主人公の恋愛やこの建物をめぐるむかしの人間関係などが語られます。それが巡り巡ってということで主人公の相手が関係したりしていることが明かされたりします。物語としては面白いのでしょうが最近のほしおさんの作品からするともう少し刺繍や植物園絡みの話があった方が個人的には楽しめたという気がします。

2020/01/25

佐島楓

二世代にわたる物語だということを読者は唐突に知らされる。いくつかの恋と繊細すぎたゆえの悲劇が糸のように紡がれていく。女性としてはハラハラさせられる展開だったが、つねに光を感じられるあたたかい物語であることが救いであった。光はすなわち、希望である。そうか、この物語は、生きていく上での希望を描きたかったのだろう。

2018/12/20

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