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カルト資本主義 増補版 (ちくま文庫 さ-24-8)

カルト資本主義 増補版 (ちくま文庫 さ-24-8)

カルト資本主義 増補版 (ちくま文庫 さ-24-8)

作家
斎藤貴男
出版社
筑摩書房
発売日
2019-03-08
ISBN
9784480435781
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カルト資本主義 増補版 (ちくま文庫 さ-24-8) / 感想・レビュー

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おかむら

ソニーと超能力、京セラ稲盛和夫という呪術師、オカルトビジネスのドン船井幸雄、ヤマギシ会、アムウェイ。目次だけでも面白そうな予感。スピリチュアルなものに本気でハマる経営者たち。元本が1997年とちと古いけど、相変わらずスピリチュアル界隈はまだまだ元気だし、なにか時代を覆う空気感はコロナ禍でじんわりとそっち方面に行きつつあるような。文庫の解説が武田砂鉄。

2021/05/12

hatayan

政府や経営者を批判的に考察してきた斎藤貴男氏が1997年の著作に2018年の状況を加筆。 ヤマギシ会、EM農法、アムウェイ、船井幸雄などに取材。従業員の心を操り経営者の意のままに動く組織を仕立てる手段として、物質的な事実よりもスピリチュアルな主観を好む「ニューエイジ思想」が注目されることを示します。 稲盛和夫と元号法制化や改憲運動で近年注目された「日本会議」がつながっている箇所を読んだときは、執筆時の90年代と安倍一強の現在が地続きであり、「カルト帝国主義」の時代に入りつつあることを感じさせました。

2019/04/27

ゲオルギオ・ハーン

仰々しいタイトルですが、中身は『トンデモ本の世界』の企業版といったもの。トンデモ本の世界の場合は執筆者に専門知識があるので鋭くクスッとくるツッコミと文章で読んでいて面白いのですが、本書の著者は経済学や経営学、理系知識があるわけでもないので内容的にはウサンクサイ会社、事業紹介と体当たりインタビューをまとめただけと少し物足りない。タイトルにある『カルト資本主義』についての定義が主観的かつ曖昧で、どうまとめたいのかがよく分からなかった。執拗なオリンピック批判と安倍元総理批判的にこの著者も少し怪しいような(汗)。

2021/08/01

月をみるもの

EM 菌が、世界救世教や沖縄と深く長い関わりを持っていることを知って驚いた ( https://www.jstage.jst.go.jp/article/religionandsociety/15/0/15_KJ00006015205/_pdf ) 「光る君へ」をみてると、平安貴族のあまりの迷信深さに驚くが、現代人もたいしてかわらない。というか、ほぼ一緒。

2024/03/11

のれん

サブタイからしてアホそうな字面が並ぶ。ソニーの超能力研究所とか救世主農法とかユートピアだとか文字だけなら週刊誌が追ってそうなオカルト臭い話ばかりだ。だが別にそこから何処ぞの陰謀だとかのオカルトオチを作るのではなく、何故そんなことを皆信じてしまうのか、誰が得をするのか、そういった現代日本社会で生まれるカルト誕生経緯を解説している。 バブル崩壊後全世代で抱える閉塞感。ここからの脱出を図るために文字通り藁にも縋ってしまうというのか。見つめ直すためにも、これ原作にして「カルト映画」1本は作ってみたらどうだろうか。

2020/03/04

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