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本屋、はじめました 増補版 (ちくま文庫)

本屋、はじめました 増補版 (ちくま文庫)

本屋、はじめました 増補版 (ちくま文庫)

作家
辻山良雄
出版社
筑摩書房
発売日
2020-01-10
ISBN
9784480436481
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本屋、はじめました 増補版 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

元リブロ池袋本店のマネージャーだった著者が、新刊書店「Title」を開店し、運営していく過程を惜しみなく披露した一冊。本は読者と饒舌に対話するメディアであり、本を売るひとびとも、自然とコミュニケーション能力が高まり、発信していく傾向があるように思う。SNS全盛の時代となった今、この能力はとても強みとなる。この書店、お名前しか存じ上げていなかったので、是非訪れてみたい。

2020/01/24

neimu

憧れの本屋、どんどん減っていく本屋、勤めてみたかった本屋、自分の隠れた書斎とも言える、大好きな場所、散歩し、手に取り、ためつすがめつ、やっと選んだ数冊を一気読みすることもあれば、選んだときの意気込み惚れ込み具合はどこへやら。積ん読はおろか、所在さえ定かでなくなることも珍しくない、本棚という定位置を持てなくなった我が家の蔵書たち。本に対する自分の思いが去来するのと平行しながら、著者の本屋に対する思い、あれこれを切なくも羨ましい思いで流し読み。私はどんな客であろうか、なれるかなあ。本屋にいくには体力が要る。

2023/06/30

ジュール リブレ

読書好きとして、本を書く人のことは良く考えてたけど、あの大好きなアナログな本屋さんのことを語ってくれる人は少なかったな。小学校の頃は、まだ地元の書店も残ってて、そこに通って棚の端から端まで眺めて過ごしたものだった。買わなくても怒らなかったオヤジも、立ち読みや本の置き方には厳しかったな。怒られて覚えたものだ。怖いオヤジも本好きには優しくて、シリーズものを続けて買いに行くとニコニコして、面白いかい?と問われて、逆に委縮したような。。。でも、未だに本は紙。アナログだけど、なんかあの手触りが離せない。

2020/02/11

たまきら

古本屋でも、町の本屋さんでも、大手でもない。インデペンデント系本屋さんはいまや、遠くから人が来るような場所になりつつある気がします。著者は大手の本屋さんで働いた経験もあり、業界を知っているところが面白いです。自分は本屋さんで半年ほどバイトをしたことがありますが、その時に本は日販が送ってくるのだと知り驚きました。画一的な売り場って、結局通販に負けてしまう流れを加速させちゃう気がします。ジレンマでしょうけど…。

2022/11/10

Y2K☮

名著。たぶん著者はそういうつもりでは書いてないのだけど、現役の書店員や本屋で働くことに関心のある人は絶対読んだ方がいい。重要なヒントがあちこちに大盤振る舞い。リブロの自由な風土がこの感性を育んだのだろうか。実際、最近は紀伊國屋や丸善や三省堂よりもリブロの棚を見る方が刺激を受ける。面白い。品揃えや雰囲気から主張が伝わるのだ。そして大型店の店長を務めた者ならではの選書感覚を町の本屋の独自性とハイブリッドできるのがTitleの強み。加えて著者のフットワークの軽さと旺盛な探究心。次に行くときはカフェも堪能したい。

2022/07/22

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