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向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

作家
向田邦子
向田 和子
出版社
筑摩書房
発売日
2020-03-10
ISBN
9784480436597
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向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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kinkin

向田邦子さんといえば『思い出トランプ』や『男どき女どき』といった小説が有名で私も何度も再読した。そしてエッセイも抜群に上手い方で難しい表現なしに家族や旅、食、そして自分のことのことを書いている。このエッセイ集では父親のこと、飼っていた犬の話が特に気に入った。犬の話ではホロリとさせられた。昭和時代の後半に亡くなられたがもし平成や令和の日本をどんな風に切り取るのかなあ。気になったのがこだわりの品という章のこだわりという言葉。この言葉をいい意味として向田さんは絶対に使わなかったと思う。図書館本

2021/07/10

trazom

向田さんは殆ど読んでいる積りだが、ちくま文庫から「向田邦子ベスト・エッセイ」という新刊が出ているのを見て、思わず買ってしまった。没後39年。楽しい再読だった。向田さんの写真を見ると、目ぢからの強さに圧倒される。その鋭い観察眼で、人の心を射抜いてしまう。乾いた文章だからこそ、優しさや哀しさが、余計に心に沁みる。「ゆでたまご」のような名エッセイが収録されていないのは残念だが、このエッセイ集の選者は、あの「字のない葉書」の末妹・和子さんなんだから、文句は言えまい。この本の最後が「手袋をさがす」なのは流石だ。

2020/04/20

tamami

向田邦子という名前には特別な響きがある。若い日に偶々手にした『父の詫び状』の面白さに感激して、他の著書を探すために当時住んでいた市内の本屋をはしごしたこと。どの著作も期待に違わず、繰り返して読む面白さを湛えた作品ばかりだった。それからは著作が出る度に、「突然現れて既に名人である」彼女の作品を心ゆくまで堪能した。そして運命のあの日、仕事帰りに立ち寄った川の瀬音の聞こえる本屋で著者の訃報を知ったのだった。それから40年余、本当に惜しい人が亡くなられたというその時の思いは今も変わらない。向田さんのベストエッセイ

2021/05/17

だまだまこ

向田さんの生きた日常は現代の私たちからすると驚くようなことも多く、古き良き昭和にタイムスリップしたような気持ちで味わった。特に印象的だったのは「手袋を探す」というエッセイ。『私は何をしたいのか。私は何に向いているのか。』結婚して人並みの人生を歩むのが幸せという風潮の中、その自分の好奇心を突き通して物書きとして自活することは並大抵ではないと思う。ないものねだりで欲しいものを探し続ける、その姿勢がかっこいいと思った。最近は期待しない、望まないことにすっかり慣れてしまっていたが、貪欲も悪くないのかも。

2021/01/31

シャコタンブルー

名高い向田邦子のエッセイ。いつか読もうと思っていたが、いつでも読めると思いながら今まで読まなかった。読んで良かった、やっぱり素晴らしかった! 末妹の向田和子さん編だけあり、家族に纏わるエッセイが良い。さりげない日常生活の些細なひと時が大切であり尊くもあるものだと教えてくれる。その中でも「ごはん」は東京大空襲の最中の有様と、その後の食事風景を語っているが、これは映画「この世界の片隅に」を見た後の余韻を思い起こした。この凄じい悲惨な出来事をユーモアを含めて書いているので、余計に心象に残った。

2020/04/22

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