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侠気と肉体の時代 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

侠気と肉体の時代 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

侠気と肉体の時代 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

作家
夏目房之介
出版社
筑摩書房
発売日
2020-09-26
ISBN
9784480436757
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侠気と肉体の時代 現代マンガ選集 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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keroppi

「現代マンガ選集」第5巻は、これまでの巻と趣を異する。これまでのマイナーな作品を発掘したのと異なり、収録されているのは、「巨人の星」「あしたのジョー」「空手バカ一代」「男組」「柔俠伝」といったメジャーな長編の一部分が多いのだ。マンガが描いてきた、肉体と侠気を集めると、この辺は外せない所なのだろう。今やパワハラとして片付けとしまわれそうな1970年代の熱気は、懐かしさと共に興奮したあの時代を思い起こさせる。最後に収録されている作品は、違和感を感じるが、本当は大友克洋を収録し肉体の変遷を伝えたかったのだろう。

2020/09/26

Vakira

今回は侠気(男気)&肉体がテーマ。白土三平、バロンさん、高寺さんに会えて嬉しい。高寺さんは大友克洋さんのアシであのAKIRAの背景を描き上げた。昨年亡くなってしまって悲しい限り。また高寺作品読みたくなった。屋根裏の書庫から救出しよう。しかし今回のテーマに合ってないよね。「男おいどん」風。でも思い出させていただき感謝。さてさて今回、王道の長編作品が5編も、しかも2編はいきなり感動の最終回。夏目さん狡っこい。「あしたのジョー」は全巻揃えて友人が入院した時に貸して帰って来ず、再度文庫タイプで揃えた思い出。

2020/10/01

ぐうぐう

「侠気と肉体の時代」をテーマとする『現代マンガ選集』第5巻は、『消えた魔球』を書いた夏目房之介を選者に迎える。白土三平で幕を開け、続く平田弘史、そして『巨人の星』という流れは、劇画から始まる肉体の描写が少年漫画へ影響を与えていく過程を如実に伝えている。このテーマにおいて、梶原一輝の存在の大きさを再認識させられる(ここに手塚の居場所はほぼない)。侠気という意味では、『あしたのジョー』よりも『巨人の星』の異様なテンションとストーリーが印象に強く残る。それも、川崎のぼるの確かな画があってこそだ。(つづく)

2020/10/20

猫丸

真っ白に燃え尽きた矢吹丈、最後の一球で再起不能にブチっといった星飛雄馬。侠気と肉体の漫画はあくまで熱い。努力と友情の末に勝利があるとは限らない。バカな破滅へ至る物語こそが面白いのだ。何を至上価値とするかは各人の勝手である。本気と書いてマジと読む気概がマイルドヤンキーのアクセサリと成り果てるまで、カッコ悪さにカッコ良さを見ることができた。昭和は遠くなりにけりであるなあ。今回のベストは平田弘史「太刀持右馬之介」。

2020/10/26

すうさん

これまでの現代マンガ選集とは異なり、より劇的に、またストーリーを重視し登場人物を描いている時代だった。日本の高度成長期とともに当時の精神性や根性が今となれば戦後のノスタルジーのように透けて見える。それにしても少年時代に熱狂した「巨人の星」「あしたのジョー」「男組」などは今も私は冷静になれない。それらの最終場面はいつまでも(多分これからも)心に焼き付いていくだろう。(「男組」の最終場面は掲載されてないが)でも今思えば当時の時代の象徴なんだと理解できる。勝ち続ける高揚とやがて来る終焉へのオマージュなのだ。

2020/09/29

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