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ひきこもりグルメ紀行 (ちくま文庫)

ひきこもりグルメ紀行 (ちくま文庫)

ひきこもりグルメ紀行 (ちくま文庫)

作家
カレー沢薫
出版社
筑摩書房
発売日
2020-11-12
ISBN
9784480437020
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「ひきこもりグルメ紀行 (ちくま文庫)」のおすすめレビュー

ひきこもりでも美味しい贅沢を! カレー沢薫によるキレッキレの「おとりよせ」グルメコラム集

『ひきこもりグルメ紀行』(カレー沢薫/ちくま文庫)

 未だに猛威を奮う新型コロナウイルス。今もなお、不要不急の外出を控えている方は多いのではないだろうか?本稿でご紹介したいカレー沢薫先生の『ひきこもりグルメ紀行(ちくま文庫)』(筑摩書房)は、そんなやるせない世の中でじっと耐えている人類に、今こそ読んでいただきたいグルメコラム集である。

 本作は、漫画家・コラムニストのカレー沢薫先生が、発達した通販文化を駆使し、部屋から一歩も出ずに全国津々浦々の名物を手に入れ、食べつくす試みが綴られている。コロナと関係なく、日頃からひきこもり偏執狂である著者が、自暴自棄の担当から送られてくるご当地名物を味わいつくす様子が収録されているのだが、これが実に、腹がよじれるほど面白く、食欲をそそるのだ。

 例えば、カレー沢先生が今一番美味いと思っているご当地フードは、みんな大好き「博多通りもん」だ。しかし、先生は博多を訪れた際、あえて通りもんは買わず、半端ではない堅さの「堅パン」(こちらも北九州を代表する菓子)を購入し、顎関節症を患っている顎に深刻なダメージを与えながら食べたの…

2020/12/30

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ひきこもりグルメ紀行 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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ぶち

【秋なので旅の本月間】 読友さんのレビューに魅かれました。"ひきこもり"と"紀行"という矛盾した言葉が並ぶタイトル通り、旅に出ずに家の中にひきこもりながら全国のグルメを楽しもうという試みです。都道府県別に名物が1つだけ登場してきます。その説明や感想が可笑しくて可笑しくて、食べてみたくなるだけでなく、ついネット検索したくなります。漫画家である著者のイラストも添えられているのですが、自分で検索して実物を見てみたくなるんです。次はどんな名物が登場してくるのだろうと、飽きることなく最後まで楽しく読めました。

2022/09/22

chantal(シャンタール)

家から一歩も出ずお取り寄せで全国の名物を食べると言う、なんとも羨ましい企画。鳥取では「打吹公園団子」と言う超ローカルな名物が取り上げられていて笑う。説明が一々おかしくて、人前では読めない。作者は博多通りもんが大好物らしいが、自分で買うのではなく、貰い物が美味しいと言う。うなづける。頂き物はなんでも美味しい。赤福の個別包装があるのも驚いた。ここで紹介されている物はほとんど知っていたが、中でも今送られたら嬉しいと思うのはロイズのチョコチップ、信玄餅、奈良の葛餅、田辺のデラックスケーキ。本当は全部食べたいけど。

2021/12/08

ホークス

2020年刊。わろたわろた。通勤電車で噴き出したのは北大路公子氏以来。毒舌の波状攻撃がクールで気持ちいい。書名通り、自宅に居ながら各地の名物を好きなように批評する。不当に高いカロリー、地域間のセコい争い、メーカーいじりに県民性いじり、匂いや見た目の衝撃度など。これはもはや話芸。一品4ページと短いのも良い。大阪は551蓬莱の豚まん、福井の羽二重餅、新潟のもも太郎(アイス)、群馬のかいこの王国(チョコ)あたりが高得点。地元山口県に対してはさすがに筆の鋭さがユルむ。ういろうは山口でも名物なんだと初めて知った。

2021/03/14

おかむら

出不精な著者が部屋から一歩も出ずに全国のグルメをお取り寄せで食べるエッセイ。お菓子(あんこ系)が多いです。山形の「のし梅」は隣県なのに全然しらなかったけど食べてみたいわー。そしてカレー沢薫の本はこれで2冊目ですが、うーん、私、この人の文章苦手かもしれない(ファンもいっぱいいるので弱気な感想…)。堂々としてるところが苦手なのかなあ。もうちょっと他の本も読んでどこか苦手なのか探っていきます。

2021/06/23

じーにあす

ひきこもりグルメ紀行とはー。部屋から一歩も出ずに通販のみで全国津々浦々の名物を手に入れそれを食べ尽くす試みであるー。これはやってみたい。担当から送られた各都道府県のこれぞ!な名産を食べて語るだけなのだが、相変わらずの毒のある語りで思わず食べてみたくなる。一つ読むたびに各社のホームページを見る、みたいに読んでいたので時間がかかったけれど面白かった。中でも佐賀のブラックモンブラン、和歌山のデラックスケーキ、茨城の半熟カレーせんは食べてみたい。やっぱり老舗は強いんだなとも思った。生き残り続けるには理由がある。

2021/12/06

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