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おまじない (ちくま文庫)

おまじない (ちくま文庫)

おまじない (ちくま文庫)

作家
西加奈子
出版社
筑摩書房
発売日
2021-03-12
ISBN
9784480437372
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おまじない (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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ponpon

お気に入り作家さんの文庫新刊。様々な女性を主人公とした短編集。秀逸は「マタニティ」、ヒロインは38歳の女性。妊娠の可能性に気付き、母親になる覚悟や恋人との付き合い方など揺れる心の内が実に上手く表現している。あとは24歳の自虐的なキャバ嬢がヒロインの「あねご」。途中までの痛々しさが一転する結末が印象深い。「孫係」では、自分の素とは異なる期待される姿を演じることに嫌気が指していた孫娘に、それでもいいんだよと気付かせてくれる祖父が優しい。著者らしい優しい物語群で、温かい読了感に包まれます。薄手だが満足の一冊。

2021/04/05

エドワード

様々な世代の女性の心の内面を描く短編集。おまじないを信じているおばあちゃんが死んだ。「まじないや縁起なんて自分で決めるもんやねん。」というおっさん、西加奈子ワールド全開!祖父母世代と少女の、暖かくて冷めている交流を描く「燃やす」「いちご」「孫係」もいいね。「正直なことと優しいことは別なんだ。」と教えてくれるおじいちゃまを尊敬するよ。ぶっきらぼうな「お笑い担当」の優しさがにじみ出る「あねご」、母親の明確なイメージがつかめないまま、結婚と出産を急ぐ女性の葛藤を描く「マタニティ」も実に現代的で印象に残るね。

2021/03/28

ピロ麻呂

西加奈子さんの描く人物って、とても瑞々しいんやよなぁ🍀「学校にこんな子、おったなぁ」「同じようなおっちゃん、おるおる!」どこでもいそうな、ちょっと変わった人あるあるが連発😆それが西加奈子作品の楽しいところ。今回も楽しませてもらいました✨

2021/03/21

水色系

実は自分に自信がない、自分の行動の正しさに自信が持てない、という人たちに向けた救いの物語。わたしは結婚も出産もしたことないし、モデルになったこともないけど、感じている息苦しさに共感できる。(「マタニティ」で)「弱いことはそんなにいけないことですか?」(P164)というコメンテーターの一言に目が釘付けになった主人公と一緒になって、ああ、別に、弱くてもネガティブでもいいんだ、それはそれとして認められればいいんだ、と思ったり。短編の一つ一つが、「おまじない」のように心にしみわたった。とても好きな作品になった。

2021/04/01

K

自分にとって、世の中はとても生きづらいと感じる。自分だけの道を進むのも怖いし、周りと合わせ続けるのも嫌だ、というある種のワガママがある。ならば、バランス良く表では「係」として自分を演じてみればいいのでは。そして、裏で弱い自分を慰めてあげればいい。そんなことを教えてくれる、心の救済ともなる一冊だった。西さんとねるちゃんの対談もよかった。

2021/04/07

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