眼の冒険 ――デザインの道具箱 (ちくま文庫)
眼の冒険 ――デザインの道具箱 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
デザインと美術を中心にしたエッセイ。扱う範囲の広さもすごいが、何よりもオタク的興味をそそられるテーマが続々登場。決して飽きません。かなり前の坂根巌夫の本に、このような取り組みのものがあったと思う。安野光雅・森毅両氏の著作にも通じる、「数楽」の視線が楽しい。暗号・創作文字・デュシャン・図形パズル・ガモフ・眼球運動・宇宙論などなど、多岐にわたる話題とカラー図版が見事。最大の驚きは小口に二枚の絵画を隠しつつ表しているお遊び。現代の製本・印刷のアイディアはすごい。文庫版でここまで可能にしたことにも脱帽だ。
2021/03/31
masabi
【概要】デザイナーによるデザイン・美術のエッセイ。【感想】フルカラー、小口に肖像画が配される豪華な文庫本となっている。テーマに沿って、作品や書籍から連想が飛躍する。
2021/03/30
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