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小説の惑星 オーシャンラズベリー篇 (ちくま文庫)

小説の惑星 オーシャンラズベリー篇 (ちくま文庫)

小説の惑星 オーシャンラズベリー篇 (ちくま文庫)

作家
伊坂幸太郎
出版社
筑摩書房
発売日
2021-12-13
ISBN
9784480437716
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小説の惑星 オーシャンラズベリー篇 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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mae.dat

『小説の惑星 ノーザンブルーベリー』の続編。続編としましたが、単に2冊に分かれてしまっただけで、特に前後は無いそうです。なのでまえがき等の口上も同じですね。本書は9篇が収められていますが、島田荘司著『大根奇聞』だけがやや長めですが、他はとても短くてサクサク読めます。残り2話となった所で、頁は半分を過ぎた辺りで吃驚しました。どの話も個性的で、伊坂さんの好みも幅広ですね。でも、一種のパターンも見えてくるのかな。あの、最強短編集を編纂させてくれるなら、こっちの方が強いメンバーを揃えられる気がしますけど。

2023/12/17

いこ

伊坂幸太郎さんが「子供の頃から今まで読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めてみました」とのたまう作品集。伊坂さんは好きだけど、作品の著者の大半を読んだことがなく、ちょっとためらいがありました。でも、読んでみたら本当に全部よかったです。中でも島田荘司さんの『大根奇聞』と筒井康隆さんの『最後の伝令』は抜群によかったです。こういう風に出会わなければ決して読まなかった小説たち。時には「いかにも自分好み」の本以外も読んでみるものですね。こちら、特に伊坂ファンは必読です。「伊坂の成り立ち」わかります!

2022/05/29

まこみや

「ブルーベリー篇」に続いて「ラズベリー篇」を読了。横光「蠅」以外は初読作品だった。ところで伊坂さんがどのような観点から二冊を分類したのか、ちょっと気になったので遊び半分に推測してみた。「ブルーベリー篇」は読み手の立場から面白いとを感じるものを主眼に選ばれ、「ラズベリー篇」は書き手の立場から小説を作る際の様々な工夫を考えさせる面白さを主体に選ばれているような気がする。一方は心に響き、他方は頭に訴えるといえようか。いずれにせよ、編者伊坂さんの選んだ意図をあれこれ推測してみるのは、一粒で二度美味しいものだ。

2022/03/08

まるほ

伊坂幸太郎さんが小説の面白さを伝えるべく選出した“小説ドリームチーム”9編。『ノーザンブルーベリー編』に続き手にする。▼確かにどの物語も佳作ぞろい。贅沢な1冊。初読みの作家さんも多く、また読書の世界が広がりました。▼『蠅』と『最後の伝令』は既読。巻末の伊坂さんよるそれぞれの作品の解説を先に読んでから本篇を読むと、よりそれぞれの作品を味わい深く読めるのでは。▼この本での最大の収穫は『大根奇聞』。100頁弱の中編ですが一気に読了。また『人間の羊』はエグい程に“人間”を描く。さすが大江健三郎と思う圧巻の一編。

2022/10/02

kei302

選者の伊坂さん「子供のころから今まで読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めてみました」永井龍男/電報 絲山秋子/恋愛雑用論 阿部和重/Geronimo-E, KIA 中島敦/悟浄歎異 島村洋子/KISS 横光利一/蠅 筒井康隆/最後の伝令 島田荘司/大根奇聞 大江健三郎/人間の羊 「電報」が面白かった。読み慣れている絲山作品と島村作品、かなりよかった。「蠅」と「最後の伝令」は読んだことある、たぶん。青いカバーのノーザンブルーベリー篇も読みたい。

2022/03/10

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