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わたしの金子みすゞ (ちくま文庫)

わたしの金子みすゞ (ちくま文庫)

わたしの金子みすゞ (ちくま文庫)

作家
ちばてつや
出版社
筑摩書房
発売日
2022-09-12
ISBN
9784480438393
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わたしの金子みすゞ (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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buchipanda3

この二人の組み合わせ、良いなあ。ちばてつやさんが金子みすゞさんの詩を読み、そこから浮かび上がってきた光景や人の姿の絵を描いている。詩も絵もどこか懐かしさと優しさに溢れていて、読み進めるうちに心の呼吸が整っていく気がした。ただ優しいばかりじゃなくて、見つめた先の本質を子供心ながらに感じ取る"無垢で芯のある優しさ"が言葉と絵に表れていると思った。それは日々の中、大人たちがいつの間にか忘れていたものかもしれない。みすゞ姉さんとてっちゃんの絵日記で自分の心の奥に隠れていた気負いのない童心がひょいと顔を見せてきた。

2022/09/18

クプクプ

本屋さんの本棚から、この本が私を呼んでいたので買いました。私は、金子みすゞさんの詩集を読むのは2冊目です。今回は、ちばてつやさんのエッセイと、金子みすゞさんの詩と、ちばてつやさんのカラーの絵が見開きで載っています。「あしたのジョー」に出てくる女性キャラクターの絵に、背景は懐かしい昭和の風景で、色使いも鮮やかです。30分で読み終わってしまう本ですが、金子みすゞさんと、ちばてつやさんの世界がマッチして、私も「あしたのジョー」ドンピシャ世代なので、感動して涙がこみ上げてきました。

2023/08/27

forest rise field

病院の待ち時間の間に読めた。検査の前の緊張を緩めてくれました。読書も時と場所、場合によって読み分ける様になったので、こういう作品は持ち歩きにありがたい。作品はというと、金子みすゞの詩にちばてつや先生の絵が相まってなかなか良かった。古き良き日本の懐かしい風景をうまく描写されてます。

2022/10/12

こうすけ

書影がないのがもったいない。金子みすゞの詩に、ちばてつやがイラストとエッセイをつける、という変わった取り合わせが絶妙。このマッチメイクを考案した人はすごい。ちばてつやの絵があたたかく繊細で、とにかく良く、読んでいてため息が出る。

2022/09/15

あきあかね

 金子みすゞの詩と、詩の情景を描いたちばてつやのイラスト。詩と絵のどちらもやさしさとあたたかさに満ちていて、和やかな心持ちにしてくれる。ちばてつやの漫画作品は、お母さんを亡くした大家族を描いた『1·2·3と4·5·ロク』や特攻隊員の若者たちを描いた『紫電改のタカ』のように、辛い出来事があっても基底には人間性への信頼があり、ぬくもりが感じられる。 金子みすゞの詩も同様に、えも言われぬ大きなやさしさに包まれている。その背景には、見えないものを見る力、想像力があるように思える。⇒

2022/10/14

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