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ゴシックハート (ちくま文庫 た-72-3)

ゴシックハート (ちくま文庫 た-72-3)

ゴシックハート (ちくま文庫 た-72-3)

作家
高原英理
出版社
筑摩書房
発売日
2022-10-13
ISBN
9784480438454
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ゴシックハート (ちくま文庫 た-72-3) / 感想・レビュー

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harass

文庫がでたが、単行本で借りる。アンソロジー「リテラリーゴシック・イン・ジャパン」の編者の評論集があるとは知らなかった。著者が語る「ゴシック」なるものを小説漫画などの作品から論じる。いやあビンビン響きまくりで嬉しくなってしまった。特に岡崎京子「ヘルター・スケルター」に感心。文庫を買いに行こう。「だが、みじめで貧しい醜い者の悲しみより、美しく憧れられる者の激痛を、りりこは選んだ。この選択をよしとする心は誰しもあるはずだ。そしてそれを拡大すれば、みじめで貧しい醜い者として生きるくらいなら死んだほうがまし、

2022/12/25

冬佳彰

何て言うのか、文字通り「ゴシックっぽい美意識」について書かれた本。ゴシック的って何?というと、ちょい難しいが、本書の冒頭にあるように、「色ならば黒。時間なら夜か夕暮れ。場所は………」と、何となくは分かるなあ。で、以降、中井英夫、江戸川乱歩、フランケンシュタインや吸血鬼、三島由紀夫、残酷趣味、肉体改造、猟奇、ホラーなどなどについて章が展開される。通しで読むと結構疲れる。してみると俺のゴシック度は高くないのかもね。

2022/11/28

Porco

「ゴシックハートは怪奇を愛する心である。また恐怖を探求する心である。」 私にとってのゴシックとは悪徳への賛美である、もしくは正常性を見定める力ある反発であり最後には敗北するものである。悪徳は栄えてはならぬが清水で生き抜けるほど人は正しくはない、人心の陽の部分は汚泥の中でこそ白百合のように光り輝き陰陽合わさってこそ人は真っ直ぐに歩けるのだ。そういう意味ではゴシックハートは自分の物事に対する目線をフラットに維持するための指針とも言える。 (1/2)

2023/01/03

ますりん

完全にジャケ買い。そもそもが思春期ど真ん中で澁澤龍彦や種村季弘、足穂に乱歩に谷崎に、中井英夫に十蘭にポオにサド、ペヨトル工房などなどを愛してやまなかったこの偏った好みが「ゴシック」とカテゴライズされることにシンプルに驚き。建築かファッション、音楽かくらいの狭い飛び地的な感じの認識でした。恐怖、異形、両性具有、人形、廃墟などの心躍る章立てが並んでます。ただ自分が老けたのか、昔ほどこの手の領域にグッとこなくなったのはとても残念。 名言「恐怖を求めるのはパンクの心」。

2023/01/31

篠崎

色ならば黒。時間ならば夕暮れ。この世の不条理に対する抵抗。そうしたものに惹かれながらも残虐性の強いものはあまり読めないので、そこまでゴシックに傾倒しているつもりはなかったのだけど、読んでいると私の中のゴシックハートがむくむくと高揚していくのが分かった。美しいものが好きだ。この世のことを忘れたくなってしまうほどに格式高く在り続けるもの。そのためなら現実世界など切り捨ててもいいと思えるほどに。

2023/01/20

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