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小説は君のためにある (ちくまプリマー新書)

小説は君のためにある (ちくまプリマー新書)

小説は君のためにある (ちくまプリマー新書)

作家
藤谷治
出版社
筑摩書房
発売日
2018-09-06
ISBN
9784480683342
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「小説は君のためにある (ちくまプリマー新書)」のおすすめレビュー

小説は「役に立つ」のか? その答えをあなたは説明できる?

『小説は君のためにある』(藤谷 治/筑摩書房)

 世の中には「なんで本を読まなくちゃいけないの?」という純粋な子どもの(大人でもいいけれど)質問に答えてくれる本が、いっぱいある。納得できるものから、押し付けがましいもの、または「やっぱ本はいいよね!」と、読むモチベーションを上げてくれるものまで、色々ある。

『小説は君のためにある』(藤谷 治/筑摩書房)も、ざっくり言ってしまうと、そういった趣旨の本であり――とりわけ小説を読む「楽しさ」を教えてくれる1冊だ。

 本書では、圧倒的に読者を主体とした「自由な読み方」について語られている。「君が読まなければ、文学は存在しない」とまで、本書には書かれているのだ。

 そう。小説は誰かにオススメされたからとか、世間で流行っているから、読むと知識が蓄えられるから、頭がいいと思われるから…など、そういう外側の力に流されて、イヤイヤ読むものではないのだ。

 大切なのは、「自分がどう読むか」。

 著者はあくまで主体を読者である「君」に置いており、その「君」を陰から支え、導くように「読書のすすめ」を語ってくれている。この出しゃば…

2018/10/20

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小説は君のためにある (ちくまプリマー新書) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

とにかくこのタイトルにひかれ読んでみました。実は藤谷さんの作品は気になってはいるものの、読めていない作家さんです。'よくわかる文学案内'というコトで手にとりましたが、実は世に言う文学作品もあまり読めていない私です。ベタ?ですが夏目漱石や宮沢賢治、芥川龍之介など我ながらビックリ?するぐらい未読です。なんとか三島由紀夫は1冊だけ読んでますが、やっぱり?川端康成も読めてません。そんな私みたいなもののためにとても優しく、丁寧に案内してくれています。本書を読んで今までよりは少し'文学'に興味、関心がわいてきました。

2018/10/14

ベイマックス

図書館本。『小説は、役に立つ』そうです。実用書やビジネス書ではなく、小説が。でも、役に立つから読んでいるわけでもなく、趣味や娯楽の一つだと思って、そんなに肩肘張らなくてもって常々思っています。でも、知識が増えたり、励まされたりするから、役に立ってると言える。好きだから読んでるから、それ以上でもそれ以下でもないかな。

2020/11/16

SOHSA

《図書館本》まさにタイトルどおり、私のための文学案内。大胆で奇抜で、だが的を射た著者の言説はどれも普段自分が感じていることと合致し、自分勝手ながらとても心地良い。かつ内容は濃く深く哲学的でもある。「君が読まなければ、文学は存在しない」「文学は、読むところにある」などは存在論的であり独我論的でもある。「僕の文章が君に何を語ったか、それも僕にはわからない」「なんで読んでいる人間が、書いた奴の意図を汲み取ってやらないといけないんだ」どれも皆快哉を叫びたい。そして自分だけが「陶酔できる小説」を私も見つけたい。

2018/09/29

藤森かつき(Katsuki Fujimori)

人は小説を読んでいる時、経験をしている。それは自分だけのもので、他の人と同じではないし、同じである必要は無い。自由でいい、という内容に、ちょっとホッとする。沢山読もうと改めて思う。小説は自由に書かれている。感じ方も味わい方も自分なりで良いんだ。小説を読むのは、小説と自分との秘密の共有で、自分だけのもの。沢山の人が、同じ本を読んでいても、同じ秘密を共有するわけではないというのは面白いなぁ。それと、「書く」というのは「読む」の亜種というのも興味深かった。そして、読みたい本がまた増えた。なかなか手強そうだけど。

2019/09/16

ちさと

期待通りゆるくて優しい文学案内だった。現実世界だったら糾弾されるような思想や行為を持つ多様な登場人物にハラハラしたりいらいらするのは、自己投影しながら反発したり共感したりしているから。直接的で個人的な小説を読みながら自分の感性に気がつくことはしょっちゅうで、苦い思いをする時もある。それは自分がどんな人かを知る機会になる。ホッとしました。ただ小説は作者の気ままで自由に書かれるものなので、なんでもそうですが例えば司馬さんの小説なんかもまるごと「正史」として読んでしまう危険性も、頭の隅っこに置いておかなければ。

2018/12/25

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