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人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書)

人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書)

人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書)

作家
藤森照信
出版社
筑摩書房
発売日
2005-05-01
ISBN
9784480687128
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あらすじ

建築とは何か、その歴史とはどのようなものだろうか? 母なる大地と父なる太陽への祈りによって誕生した〈建築〉。地母神が人をやさしく包む母のような内部を、太陽神が人の眼前にそびえる父のような外観をもたらした。以降、神々のおわす神殿、神社へと発展し、青銅器時代から二十世紀モダニズムへと駆け抜けていく。人々の共同意識が作り出し、さらに意識を組織化する力をもつ建築。様々な説により自由にかつダイナミックに展開する、全く新しい『初めての建築の本』。

人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書) / 感想・レビュー

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zirou1984

何だかなー。建築の起源を人類の文化史と重ね合わせるため、本書の大部分を石器時代から古代の話に費やし、縄文と弥生の対比に変わる座標軸として地母信仰と太陽信仰を取り上げる辺りはかなり面白い。が、後半における近代以降の解説は正直眉唾な部分が多く、特にモダニズムを「歴史の終わり」と断言するのは流石に特権的進歩主義すぎやしないかというお気持ちになる。とはいえ本書はちくまプリマ―新書から出ているというのもあり、マンモス対峙から始まるテンション高めの入門書というコンセプトとしては確かに成功している。

2018/06/13

白義

人類にとって建物とは一体どういう意味を持つ存在であったのか。それを考えるために全体の七割以上を旧石器時代の地母神、太陽神信仰の時代に当ててその基軸からそれ以後の建築史も駆け足で振り返るという大胆な構成。ざっくばらんな砕けた語り口に、専門知を背景にしながらも入門書だからか大胆な推測も交えていて「建築史入門の入門」というくらい平易な内容である。もちろんスケールはデカくても力みながら読むほどの難易度ではなく、建築史の面白さを伝えるために徹底的に話を大きくする大らかな面白さというところ。他の建築関連の本を読む前に

2016/01/27

nbhd

いちばんハッとさせられたのは「大昔の人が板をつくるのって、だいぶ大変だったろう」ってところ。板って高度だ。建築の原初形態を推測でたどる試み。建築の歴史は「ふくろ包みのあめ玉」のようなかたちをとると、著者は書いている。始まりは”枝を中心にむけてもたせかけた円形の家”。それから、四大文明四大宗教がはぐくんだ多様性のふくらみを経て、モダニズムによって再統一される、以降、現代の諸建築に続く、といった見立て。もちろん、見たことないから推定調になりがちだけど、こういう原初を問う思考は好き。

2017/06/01

高橋大輝

人類の歴史はすなわち建築の歴史。当初建築は住かとして作られたが、宗教的施設の誕生とともに巨大化し、象徴としての意味を帯びるようになる。そんなダイナミックな歴史の動きを書いた本書は、決して肩に力を入れて読むような本ではなく、どちらかというとエッセイのように散文的で気軽に読める内容。面白かった。

2018/02/08

ist

読むのに時間をかけ過ぎて、前半の内容をほとんど忘れてしまったが、タイトルの半分は人類の歴史であり、石器時代から始まりスケールの大きな話だった。建築という概念が生まれ、中世において世界各地で多様性が生まれ、近代に至るにつれ、また一つに収束していき、建築の歴史は20世紀で終わったのだ、と結んだところは非常に興味深い。多様性をと叫ばれている昨今の情勢と同じで、文明、文化と発達してくると、逆に多様性は失われて一元化していくのかなと思った。

2017/03/31

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