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ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書 165)

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書 165)

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書 165)

作家
田口ランディ
出版社
筑摩書房
発売日
2011-09-05
ISBN
9784480688699
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ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書 165) / 感想・レビュー

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chimako

知らないことを教わる…そんな気持ちでノートをとりながらの読書。200字余りのレポートです。日本に原子爆弾が投下された経緯。「戦争の早期終結と多くの命の救済」と言うアメリカ側の正義の言い分。以後、「ヒロシマ」「ナガサキ」となる広島や長崎の惨状。それなのに何故日本はすんなりと原子力を受け入れてしまったのか。そこにはアメリカとメディアの巧妙な情報操作があったのではないか。「平和」で「安全」なクリーンエネルギー。度重なる事故。国民の反感が恐ろしく育っていく隠ぺい体質。今、日本がしなければならないことは何なのか。

2013/11/12

マガリ

原爆が投下されたヒロシマ、ナガサキでは多くの犠牲者だ出た。今まで漠然としか歴史を理解していなかった。日本人として恥ずかしい。一方で原発は高度経済成長期のエネルギー源であった。この原発の原子炉から「原爆」を作ることが出来る。東日本大震災が引き金となった原発事故、フクシマで惨劇が繰り返された。結果的にリスクに対する不備が原因であった。わが国は十分に反芻されていなかったのか。簡単に結論は出ないが、日本の未来にとって重要な問題だ、、、決して同じ過ちを繰り返してはいけない。★★★★☆2011年9月刊行

2013/08/04

calaf

先の原発事故後の日本の「核」の取り扱いを考えるにあたっては、最低限の科学的知識は必要ですが、それだけでは十分ではない。心理的な部分を含む最も大切な部分を分かりやすく丁寧に解説した本。著者はチェルノブイリやJCOの事故以後、長期に渡り核に関していろいろ考えてきた方のようで、それだけ冷静になって書かれている良書だと思います。日本のこれからの核/エネルギー政策を考える上で、必読の一冊でしょう。

2011/10/10

はなすけ

人道より好奇心。まるで人体実験だな。戦後の情報操作によるマインドコントロールの実現。 被爆国でありながら原発大国であるという矛盾の成立してるわけが理解できた。 賛成する人、反対する人…すでにある原子力を無しにすることは無理。「ある」前提で落としどころを探るしかない。 対話は大事。というか、それしか手段はないのだが、まず話し合いの土俵に上がるまでの道のりが長そうだ。

2020/10/08

ぱせり

それは一体どこから始まったか。何度も世界地図の中の日本を振り返る。核だけに留まらない色々が複雑に絡み合って今の激流になった。「心理的共謀」という言葉が心に残る。この本の後にも「黙示録」は続いている。空っぽのままだと上面だけ染まって考えたような気になっていそう。遠回りでも、引っ掛かった所から学んでいく。

2014/12/10

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