何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)
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何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書) / 感想・レビュー
けんとまん1007
とても奥深い1冊。それぞれの視点で書かれているが、共通しているのは「学ぶ」という視点であり、根本も共通しているように思う。個人的には、鷲田先生のが一番、フィットしてくる。これは、すべての年齢の人に読んでほしい本でもある。人は、学び続ける生き物でもあると思う。それは、未知への知という視点そのものが、生きることだと思うからだ。
2018/04/12
future4227
入試問題の論説文によく出題される著名人たちが中学生向けに易しく説諭した本。どの方たちも心に染みるようなことをおっしゃっている。ただ、こういう本を読んでいる中学生は、その時点で既にかなり成熟した人間であるはずで、問題なのはこういう本に見向きもしない子どもたちにどう伝えるかだと思う。中でも本川達雄先生の言葉が特に印象的だった。職業を選ぶ際は「好きなことをする」ではなく「世の中で大切なことをする」と考えるべきだ。好きなことだけやって飯喰っていける人なんて極一握りにすぎないのだからと。至極ごもっとも。
2020/02/28
><
初版2015年。茂木さんのページが読みやすく、おもしろかったです。他にもいろいろな方が執筆されていますが、なんだか難しい印象。中学生向けに書かれているようなのですが、うーん。自分が苦手とすら哲学っぽい文に思えたからかも、しれません。また再読してみよう。
2016/11/18
Twakiz
中高生のための,とあるが大人が「姿勢と襟元を正して」読んだ方がよい本なのでは.ただしトップバッターの外山先生「知識が増えると考えなくなる」は「丸暗記すればよいわけではなく頭を使え」と読み替えたほうがよい.茂木先生「脳にドーパミンを」ゾウの時間ネズミの時間の本川先生「生命の輪廻」は壮大.小林先生「エラーする力が世界を変える」錚々たる先生方の中でやはり鷲田先生は切れ味抜群.自分たちは「市民」ではなく「顧客になってしまっている」「補助線を引いてじぐざぐに考える」「頭が良い」と賢くある」は関係ない.再読したい.
2019/02/16
よこしま
中学生向けにやさしく7名の研究者が書いた本です。「学ぶ」は大人も同じ。多くの皆さんに読んでほしい1冊です。◆外山氏の知識量と思考力は違うという指摘から、まず納得です。仕事をする上でも、最初は上司や過去の設計を見よう見まねで始めますが、あくまでもベースです。各物件により条件も違いますし、仕事上でエラーも当然でます。その時にどう対応するかは知識だけではムリでして。◆今福氏の群島論。大陸から視るのと、島からでは違うこと。それには開拓力も必要です。◆全ては書けませんが、皆さん刺激ある問いかけをしてくれてます。
2015/03/28
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