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学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書 257)

学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書 257)

学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書 257)

作家
斎藤美奈子
出版社
筑摩書房
発売日
2016-07-05
ISBN
9784480689665
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学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書 257) / 感想・レビュー

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(haro-n)

日本の社会と政治の変化を分かりやすく説明。前半は体制派と反体制派の対立として、後半は国と個人の対立として右派と左派の対立の図式を整理しています。年齢を問わず入門として良いかも知れません。ただ、間違いと思われる情報が2つ程ありました。一つは、ソ連ゴルバチョフ政権のペレストロイカ、グラスノスチを、チェルノブイリ原発事故を機に実施されたように書いてあったことです。グラスノスチは、当時の共産党幹部の秘密主義をうち壊すために開始したもので、事故前から行われています。事故当時も情報公開が上手く行かず問題になりました。

2018/05/18

ずっきん

「政治に中立はない」いきなりグッと掴むねえ。「資本主義と社会主義」「右翼と左翼」「全体主義と個人主義」をキーにして、日本の政治について非常にわかりやすく述べてある。なぜ学校で政治について教えられないのかも。著者が「わたしはこっちだ」と、立ち位置を明確にしているのが好印象。好奇心を刺激する史実の引用、また、著者に対する反論を意識させる余白を残しているのもいい。とても面白く読んだ。良書。

2020/07/13

molysk

学校は政治のしくみは教えても、政治のひいきを持てとは教えない。ひいきを持てば、政治は面白くなる。本書が示すひいきの選択肢は、体制派と反体制派、資本家と労働者、右翼と左翼、国家と個人、保守とリベラル。後ろに行くほど、歴史的というよりも現代的なテーマだ。筆者は自身がリベラルと立場を明らかにしたうえで、国家の利益を優先する保守と、個人の利益を優先するリベラルを対比させる。保守の立場からすれば反論したくなる内容なのだろうが、選挙権を得たばかりの若者に、政治の現代史を伝えるのは有益。保守の論客による類書も期待する。

2022/02/12

佐島楓

斎藤さんのご本なので読んでみた。相変わらず忌憚のない文体で安心(?)したものの、ちょっと極論が多くないか、と心配にもなった。まあ現実のほうが極端な結果を示すこともままあるからなぁ・・・。

2016/08/26

おさむ

「すべての始まりはこんちくしょう」。義憤や私憤があって初めて政治参加が加速する。斎藤さんのアジテーションはお見事です。若者向けにいまの日本の対立構造(二つの選択肢)をわかりやすく示しています。つくづく混沌とした時代であり、選択することの難しさを実感しますね。

2017/01/24

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