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東京のぼる坂くだる坂 (単行本)

東京のぼる坂くだる坂 (単行本)

東京のぼる坂くだる坂 (単行本)

作家
ほしおさなえ
出版社
筑摩書房
発売日
2021-05-31
ISBN
9784480805034
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東京のぼる坂くだる坂 (単行本) / 感想・レビュー

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のぶ

何気ない坂道に名前がついているなんて、洒落ていると思った。そんな東京も捨てたものじゃないですね。現在、母と二人暮らしの富野蓉子は、父の存命中に20回以上の引っ越しをして、常に名前のある坂の近くに居を構えた。幼い頃、家を出ていった父の遺言状には、自分が住んだ坂のリストがあり、ある時から蓉子は父の足跡を辿り始める。章ごとに17の坂が紹介されていて、そこにショートストーリーが込められていた。坂道紹介かエッセイともとれる事ができる本だが、知らない場所が郷愁を誘う。それぞれに描かれたイラストマップも見事。

2021/06/16

みかん🍊

小学生の時家を出た父は名のある坂にしか住まず、彼方此方の坂を転居していた、そんな父が亡くなり遺言状に記されていたのは住んだ坂の名前、その坂を父の面影を辿り巡る娘、東京にはこんなに名のついた坂が多いのか、まるでブラタモリのように名前の由来や坂周辺の風景が描かれている、Googleさんを見ながら読んだが土地勘がないので方向がよく分からない、イラストが描かれているので東京の人がこの本片手に坂巡りも楽しいかも、坂は下から見れば上り坂、上から見れば下り坂、人生も上ったり下ったりしながら歩いて行く。

2021/07/12

ジュール リブレ

東京ローカルなお話です。都下の話はひとつだけ。あとは都内のお話です。坂を巡るお話です。ご自身の人生を遡るようなお話です。昔の景色と、変わってしまった今の景色。同じ名前の坂道でも、時代は移ろうものなのです。富士見坂の何と多いことよ。今は高層ビルと排気ガスとで何も見えないのに。いくつか知ってるエリアが出てきて臨場感がありました。案外、東京は坂の街。お散歩にはいいところだったり、一本ズレると史跡に当たったり。角度にも寄りますが、朝日、夕焼けがきれいなんですよね。

2021/06/20

ゆみねこ

亡き父は名前のついた坂道の近くで暮らすことを望み、何度も引っ越しを繰り返した。父の足跡をたどる娘のエッセイのような小説。都内は確かに坂が多くて、自転車での移動がキツかった記憶が…。添えられた地図が楽しかった。

2021/07/28

ゆのん

ほしおさなえ先生といえば『川越』のイメージが強い。今回は『東京』。しかも『坂』を巡る物語。幼い頃に突然に家を出て行った父親は名のある坂の側に住む事を好み引っ越しを繰り返す人。その父親からの転居葉書や娘に残された坂リスト。少しずつ坂を訪れるように。坂を巡るうちに段々と父親に対する想いを認識するようになると同時に自分自身も坂を好きになっていく過程がとても良い。坂を下りたかった父親、平地で留まりたい母親。自分はどのタイプだろうと考えながら読んだ。小説であり、エッセイやガイドブックの様でもあった。

2021/06/23

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