包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me ! (単行本)
包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me ! (単行本)
- 作家
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 2022-03-14
- ISBN
- 9784480805072
「包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me ! (単行本)」のおすすめレビュー
天童荒太、伝説の物語が16年を経て再始動! あの「包帯クラブ」のメンバーたちは今どこに?
『包帯クラブ ルック・アット・ミー! The Bandage Club Look At Me !』(天童荒太/筑摩書房)
“だれにもあることだからって、ひとまとめにしちまうのは、相手の心を思いやるのを、おっくうがったり、面倒がったりする、精神の怠慢からくるんじゃねぇの”。 コロナ禍になって以来、幾度、この言葉が脳裏を過っていっただろう。戦わないかたちで自分自身の大切なものを守りたい、そんな思いから結成された「包帯クラブ」のリーダー、ディノの放ったその言葉が。 “わたしは何度そうして、ほかの子に傷を、なんでもないもののように扱っただろう……わたし自身、そうした扱いを受け、どうせ他人にはわかってもらえないんだって、何度思ったことだろう” というワラの言葉も。
30万部のベストセラーとなり、柳楽優弥、石原さとみ主演で映画化もされた前作から16年、「包帯クラブ」のメンバー=ディノ、ワラ、タンシオ、ギモ、テンポ、リスキが、再び私たちのもとに帰ってきた。“自己責任”という言葉が猛威を振るう今の世に光を届けるかのように。どんなにささやかな痛みも“傷”だと認…
2022/3/14
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天童荒太「私を見てくださいという言葉は究極のアイ・ラブ・ユーでもある」『包帯クラブ ルック・アット・ミー!The Bandage Club Look At Me!』インタビュー
傷ついた人の、傷ついた場所に、包帯を巻きにいこう――。ワラ、ディノ、タンシオ、ギモ、リスキ、テンポ。関東の小さな町に暮らす6人の高校生が始めた〈包帯クラブ〉。それから16年。本書は、成長した彼らとクラブのその後を綴った、待望の〈途中報告書〉(続編!)となる。
(取材・文=藤原理加 撮影=川口宗道)
「前回の〈途中報告書〉の発表以後、その後のクラブのことを知りたいというリクエストを多くの読者の方からいただきました。もちろんメンバーたちも伝えたいと思っていたし、何度も筆を執ろうとしたけれど、どこをどう切り取れば自分たちの活動が世界にまで広がっていったことが伝えられるのか、わからないまま時を過ごしていた間に、人と人が共に生きていく世界が急速に失われていった。当時よりさらに経済優先社会になり、格差が広がり、自己責任という言葉が普通に語られることになった。例えば、児童虐待は毎年相談件数が増加しているし、自殺対策白書では15〜39歳の死因の第1位が自殺。このままでは、さらに孤立化、分断化した世界が進んでいく。それはきっと新型コロナウイルスが蔓延した世界より…
2022/3/19
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包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me ! (単行本) / 感想・レビュー
starbro
天童 荒太は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。包帯クラブの16年ぶりの続編、前作程のインパクトはありませんが、懐かしく、現在のウクライナ侵攻や生き辛い世の中を考えると、今読まれるべき作品かも知れません。ウクライナで包帯を巻いたら、世界中の在庫が一掃されるんではないでしょうか? The Bandage Club BandのLiveを是非聴いてみたい♪ https://www.chikumashobo.co.jp/special/bandage2/
2022/03/21
のぶ
自分は一作目の「包帯クラブ」の内容が気に入らなくて、続編が出ると知った時に、読むのをためらったが、16年ぶりだという事で本書を手に取った。大きなと言う程ではないが、それなりに響くものはあった。前作の終わりから物語が始まる。人が傷ついた場所に包帯を巻く活動は、無理解や反発などを受け、自粛を余儀なくされる。それでもこの運動を続ける高校生の仲間たち。自身にも傷を持ちながらこの行為が、世間から理解される日を待つ。今、クロアチアへの侵略が続く状況で、この運動はまんざら絵空事だとは思えなくなってきている。
2022/03/26
fwhd8325
映画にもなった「包帯クラブ」の新作。ずっと書棚に眠らせていてごめんなさい。天童さんのあふれんばかりの優しさを感じました。いつの時代だからと言うことでなく、人間として大切なものをしっかり守らなければいけない。そんな強いメッセージは永遠なのです。
2023/08/31
うっちー
包帯クラブは今まさに全世界に必要な活動だと思います
2022/04/03
紫 綺
「包帯クラブ」から16年を隔て、あの頃の少年少女たちは青年へと成長していた。時を重ねても信念は変わらず、身体にしろ心にしろ傷つく人びとに寄り添う。アオハルから遥か彼方にいる私にも、包帯を巻いて欲しい。
2022/05/25
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