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ひみつのしつもん (単行本)

ひみつのしつもん (単行本)

ひみつのしつもん (単行本)

作家
岸本佐知子
出版社
筑摩書房
発売日
2019-10-10
ISBN
9784480815477
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【ひとめ惚れ大賞】違う人の人生に引きずりこまれてしまう小説『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』岸本佐知子インタビュー

『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』 ルシア・ベルリン:著 岸本佐知子:訳

装丁:クラフト・エヴィング商會(吉田浩美、吉田篤弘) カバー写真:Buddy Berlin 編集:須田美音、堀沢加奈 講談社 2200円(税別)

ルシア・ベルリンを知ったきっかけは、作家リディア・デイヴィスが絶賛している文章を読んだことでした。彼女がこんなに褒めるとは、と驚いて読んでみたら、76本の短編どれも傑作で、アルバムでいうところ捨て曲なしという感じだったんです。 ぜひ訳したいと思ったのですが、まだ日本で知っているのは私くらいだろうし、老後の楽しみに……なんて思っていたら、数年前にアメリカで彼女の作品集がベストセラーになって。向こうでも無名ではあったけど一部の作家には絶大に支持されていて、何人かの作家たちの尽力で再出版され、再発見されたんですね。もう悠長なことを言っている場合じゃないと思い、翻訳に取りかかりました。 翻訳において意識したのは彼女の特徴ある「声」を再現することです。投げ出すようなパキパキした文章で……武田百合子さんとどこか似ているかも。教養…

2019/11/30

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ひみつのしつもん (単行本) / 感想・レビュー

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R

不思議な短編小説集でした。小説というか、小話のような、一瞬エッセーと間違えてしまいそうな不思議話。とっかかりは、そういうことあるなぁという些細な出来事を取り上げつつ、掘り下げていくと、ホラーになったり、エレジーになったり、サスペンスになったりと振り回される。ありそうな話が、ちょっとSFみたいに発展していくのが楽しいのだけども、考えオチを突き詰めたかのような、笑いと怖さが同居する文章を楽しめました。

2020/01/27

kei-zu

職場の女性にショーン・タンを紹介したら好評だったので、ならばとショーン・タンの翻訳も多い本書の著者を紹介しました。最新のエッセイ集を貸そうと、渡す前に目を通したら止まらず一気読み。 ドライ?日常のトホホ系?幻想的?本書のオビには「奇想天外、抱腹絶倒のキシモトワールド」とあるが、その形容もいささか居心地がよくない。常識が足下から崩れるような浮遊感。 ああ、叶わないがこんな文章が書きたい。

2020/11/19

tsu55

翻訳家岸本佐知子のエッセイ集。 ふわふわとさまよう思考、不思議な浮遊感は少し内田百閒に似てるような気もするけれど、百鬼園先生ほど読者を突き放した感じはしないし、不気味でもない。 この著者のエッセイ集はこれを含めて3冊読んだが、どれも面白い。ハズレがない。鉄板という感じですね。

2020/02/02

ぶち

読友さんのレビューを拝読して、読まずにいられなくなった妄想エッセイ。図書館の順番が廻ってくるのに数か月を要した人気本なのです。エッセイというより短編集を読んでいるよう。オチがちゃんとあって、小説としても楽しめるのです。奇想天外な着眼点、でも、自分の身近なことにも感じられます。抱腹絶倒な語り口。でも、ときどき怖くなります。自分もソックリな部分を持っていることを発見して。この物語はどれも気持ち悪く感じられて、でも読んでいて気持ちよくも感じられます。キシモトワールドに囚われてしまったか....

2020/08/16

どんぐり

こないだ床屋の店主と映画の話になり、「ドクター・スリープ」と「大停電の夜に」のDVDを借りた。そのときにジャック・ニコルソンの名前が出てこなくて焦った。バットマンのジョーカー役に、チャイナタウンと周辺情報を持ち出して、シャイニングに行き着いてお互いゴール点を見出した。そんな似た話が、この本ではトム・クルーズとして出てくる。→

2021/12/31

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