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フランス文学者の誕生: マラルメへの旅 (単行本)

フランス文学者の誕生: マラルメへの旅 (単行本)

フランス文学者の誕生: マラルメへの旅 (単行本)

作家
鈴木道彦
出版社
筑摩書房
発売日
2014-10-09
ISBN
9784480836496
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フランス文学者の誕生: マラルメへの旅 (単行本) / 感想・レビュー

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さく

「事物の智識は其愛を生ず。智識ますます精しくして、愛いよいよ切なり」

2017/06/30

rien

日本の仏文研究を開拓したひとり、鈴木信太郎。彼を生み、育てた鈴木家の伝記をご子息の道彦氏が執筆。『ちくま』連載のエセを大幅に書直したもので、草創期東大仏文の学問的熱気というか、大らかさと厳しさの混じり合った創造的雰囲気を感じることができる。昨今の学問を取巻く状況を顧みて、「あの頃はよかった」とは嘆くまい。先達たちが据えた礎のうえに、今、なにを新たに建て得るか、自分が出来ることを考えたい。豊島区東池袋にある旧邸も「フランス文学研究発祥の歴史を紹介する施設」としてまもなく開館予定のようです。

2014/12/03

ラム

富士川義之による英郎伝と同様、子による親の評伝、家の歴史 フランス文学者鈴木信太郎はどのように誕生したか 富士川の評伝とは趣を異にし信太郎の仕事には深く立ち入らない 「思想と感情の凡てを味尽さうとする享楽主義」 圧倒的富裕層地主階級の恩恵を最大限趣味に蕩尽、他人の働きで得たものをただ享受する 研究態度にも影響 創造でなくひたすら享受する ただ、研究態度は全てのテクスト、異本を厳密に比較、コンマ一つも疎かにしなかった 仏留学中(遊学というべきもの)に金に糸目を付けず買いあさった稀覯本、異本の数々があってこそ

2020/12/29

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