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その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え (単行本)

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え (単行本)

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え (単行本)

作家
山本貴光
吉川浩満
出版社
筑摩書房
発売日
2020-03-13
ISBN
9784480847508
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「その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え (単行本)」のおすすめレビュー

今こそ哲学が必要だ! 奴隷から哲学教師になったエピクテトスに学ぶ

『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え』(山本貴光、吉川浩満/筑摩書房)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために始まった外出自粛が長引き、「コロナうつ」や「コロナ離婚」なんて言葉も聞かれるようになった。フランスの哲学者であり物理学者でもあったブレーズ・パスカルは、人間は自然において脆弱でも思考することができる、ゆえに「人間は考える葦である」という名句を残したとされるが、家に閉じこもってテレビやネットなどからもたらされる新型コロナの情報に触れてばかりいては、ろくな思考にならないだろう。ここはひとつ頭の体操をしなければなるまいと、難しそうな、でも難しすぎると読んでいて眠くなるから、読みやすい本をと探してみたところ、『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え』(山本貴光、吉川浩満/筑摩書房)を見つけた。

 今から1900年ほど前に奴隷の子として生まれながら、哲学の教師になったというエピクテトス。本人は著作を残さなかったものの、弟子たちがその言行録を書きとめた『人生談義』は、先のパスカルや、日本…

2020/4/18

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その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え (単行本) / 感想・レビュー

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まこみや

要点はとてもシンプルだ。われわれの「権内」と「権外」を適切に区別して、「権外」を気に病むのを止めて、「権内」に注力しようという。まったく正しい賢人の教えだが、実践するのは必ずしも容易ではない。続けて説くことには、「権内」つまり心像を正しく使用する能力は、ただ訓練によってのみ養われると。エピクテトスの考え方を知ってただちに悩みから解放されることはないだろう。しかし悩みや不安が心に兆したとき、彼の言葉を思い出して、その度に、拳拳服膺していくことで悩みの幾分かが解消できればそれに越したことはないだろう。

2021/08/08

ころこ

会話形式で扉絵や空白頁が多く、哲学に圧倒されずに読了し易い本です。誰しも最初から難しい本を読み始めることは出来ないので、それらしい本でありつつ自己啓発的な偽物でない本として有用です。「権内にあるもの」と「権外にあるもの」の区別とは、現代の経営管理にいう管理可能性のことだと言ってしまえば情報量としては皆無に等しい訳ですが、過程の細部の議論に揺すぶられ何かに気付く、固有名に惹かれて無謀にも古い哲学者の本を購入してみるといった、自己啓発本との違いはこのちょっとした変化です。

2020/04/24

kum

今から1900年も前の哲学者エピクテトスの教えを2人の文筆家が対話形式で語る。大事なポイントは「自分の『権内にあるもの』と『権外にあるもの』を区別すること」。自分でコントロールできないことを気に病むのはやめて、どうにかできることに注力する。多くの悩みはそれを混同してしまうことによるもの。現代に照らすと、虚々実々が飛び交う中で真実を見極めることがその区別につながる。もともと表紙がかわいくて気になっていた本。見たら挿画担当は以前本屋titleさんでやっていた個展を覗いたことのある花松あゆみさん。やっぱり好き。

2020/11/19

とある内科医

図書館より。2人の著者による会話形式で進み、読みやすい仕様。本書に記されたエピクテトス先生の教えはシンプルだが、深い。ストア派全般が気になるよう上手く誘導され、岩波文庫ほか次の本へスムーズに進めそう。

2021/11/20

ほし

「人文的、あまりに人文的」と同じく、山本さんと吉川さんによる対談形式の本。こちらはよりユーモラスに、古代ギリシアにおける哲学者、エピクテトスの考えを紹介しています。その中心となる概念は、権内と権外というもの。これは自分の力の及ぶ範囲をちゃんと考えようというものですが、悩みの輪郭を明確にし、具体的な行動に繋げられる点では確かに良さそう。反面、この考えを他者批判に向けてしまうととたんに恐ろしいことになってしまうのではないかと思う(自己責任論のように)ので、そこは注意が必要だと感じました。

2021/03/02

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