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マンガ熱: マンガ家の現場ではなにが起こっているのか (単行本)

マンガ熱: マンガ家の現場ではなにが起こっているのか (単行本)

マンガ熱: マンガ家の現場ではなにが起こっているのか (単行本)

作家
斎藤宣彦
出版社
筑摩書房
発売日
2016-07-25
ISBN
9784480873873
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「熱い」マンガ家11人が語る! デビューへの道のり、作品への想い、あの伝説秘話

『マンガ熱:マンガ家の現場ではなにが起こっているのか』(斎藤宣彦/筑摩書房)

 最近では歩きスマホの危険性のほうが問題視され、電車の中でスマホやケータイを見ている光景が嘆かわしいというような声は、ようやく聞かれなくなった感がある。その前は小型ゲーム機が、さらに前にはマンガが槍玉に挙げられ、大人が公共の場でマンガを読んでいるなんて、「外国人の目にも触れるのに恥ずかしい」などと云われたものだ。それが今や、マンガは日本の主力コンテンツとなり、そんなマンガが生まれた現場、11人のマンガ家にインタビューした『マンガ熱:マンガ家の現場ではなにが起こっているのか』(斎藤宣彦/筑摩書房)は、著者が「主役の座はもちろんマンガ家とその言葉にある」と述べているものの、マンガに対する著者自身の情熱が伝わってくるかのようだ。

 タイトルに入っている「熱」とは著者によれば、マンガ家のアイデアが作品となっていく時の「生成熱」であり、編集者との「摩擦熱」でもあり、アシスタントによる加熱に、読者が連載の続きを「熱望」するといった、マンガを取り巻くモノを一冊に束ねる造語として「マンガ…

2016/9/10

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マンガ熱: マンガ家の現場ではなにが起こっているのか (単行本) / 感想・レビュー

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阿部義彦

私の贔屓の筑摩書房でマンガと言えば面白くない筈が無いと即購入。読みは無論当たってました。諸星大二郎や島本和彦、ちばてつやなどの生の声が聞けます。藤田和日郎や荒川弘は漫画を読んだこともありませんが(どっちも若者の間では超メジャーですよね!)それでも創作の秘密や案の練り方またその人の歴史などが熱く語られてますます漫画が好きになりました。著者は流石に漫画編集者だけあって上手く話を引き出して予想を超える時間をインタビューに費やしています。文字通り熱い本です。

2016/08/06

もえたく

ベテランから新進気鋭のマンガ家までのインタビュー集。諸星大二郎さんの『妖怪ハンター』が少年ジャンプに掲載されていた理由や、『鋼の錬金術師』の荒川弘さんの『銀の匙』にも繋がる生命倫理感の話に納得。NHKで放送された『漫勉』でも熱かったが、藤田和日郎さんは紙面からもその熱気が。未読の島本和彦さんの『アオイホノオ』の「かわいそうなあだち充」ネタ。読みたくなりました。

2016/09/25

小鈴

くらもちふさこ目当てだったのですが、取材は2007年9月と9年前のもの。。。天然コケッコー映画化されたときですね。。。他の漫画家で最新の取材のものでも2013年。。。もちろん、それでも興味深い点はありますが、やはり鮮度は落ちる。くらもちふさこ以外は荒川弘、岩明均、ちばてつや、諸星大二郎を読む。諸星大二郎、足立区育ちなのは作風から意外。もっと土俗的な習俗の地で育ったイメージ。あと、はだしのゲンってジャンプで連載されていたんですね。驚き。

2016/10/11

giant_nobita

荒川弘は家畜の死で情を動かされないように「気持ちの入れ物」を小さくしてきた。漫画の中で最初から死ぬことが決まっていたキャラクターに対しても同様にしていた。酪農家で育つうちに身につけた死生観は、「キャラクターの死」にまつわる露骨な語りにも窺われる。これを非情と思ってしまうのは酪農家でも漫画家でもない人間の無責任な感情だろう。こうしたインタビューを読むと、作家論的な読み方が漫画にも求められているように感じる。他に藤田和日郎の少年漫画に対する姿勢や、岩明均の阪神・淡路大震災にまつわるエピソードも興味深かった。

2017/07/14

qoop

著者が「ユリイカ」誌などで行ったマンガ家インタビュー集。マンガに関しては基本作者のコメントに興味なし派なのでこの手の本はあまり読まないのだが、本書はベテランでは藤子不二雄A先生、ちばてつや先生から新鋭の田中相先生までと、作家のチョイスが興味深くて手に取った。たとえば岩明均先生の〈「見せ場」を起点にする〉の一言を意識しつつ「寄生獣」を、荒川弘先生の〈それぞれの生命倫理感〉を意識しつつ「鋼の錬金術師」を…と改めてあれこれ読み返したくなるような内容だった。

2016/08/15

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