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アメリカ音楽の新しい地図 (単行本)

アメリカ音楽の新しい地図 (単行本)

アメリカ音楽の新しい地図 (単行本)

作家
大和田俊之
出版社
筑摩書房
発売日
2021-12-25
ISBN
9784480874092
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アメリカ音楽の新しい地図 (単行本) / 感想・レビュー

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しゅん

テイラー、ケンドリック、BTSなど、アメリカで大きな成功を遂げた作家たちの表現が、どのような歴史的背景とともに成り立っているか。簡潔で淡白な書きぶりのようで、起伏と魅惑がある不思議な文章。『アメリカ音楽史』で見せた濃厚さがうまく作用しているのか。ユダヤとラテンの子、ブルーノ・マーズを米西戦争の末裔として、模倣による抑圧文化への対抗として見る論が面白い。アジア=アフロの関係の描き方に顕著だが、差別/被差別、権力者/民衆などの構造が実際には複雑に揺れ続けているというのが著者の立場。

2022/06/23

Masaaki Kawai

曲それ自体だけじゃなく、本人のルーツや信条、シーンや社会の背景があることで、曲の厚みや強度が増す。それを知ることができる、こんな本、大和田さんありがたい。何でも政治性があればいいってわけじゃないけど、日本の曲でここまで厚みをもって語れるものがどれだけあるかなぁ…もちろんアメリカでも語るに足るものは少ないやろうけど、やっぱり世界をマーケット対象にしてるから強度もついてくるよね。羨ましい。ビルボードの歴史や100年前のスペイン風邪パンデミック、BTSがブレイクした背景が特におもしろかった。

2022/05/15

ますりん

名著「アメリカ音楽史」の著者の新刊。最近というかここ10年の音楽にひどく疎く、帯に書かれたアーティスト名見てもBTSくらいしかわからないけど、大和田さんの本はそれでも読まねばなるまい。 やはりアメリカの音楽シーンと、トランプの台頭は(肯定にしろ否定にしろ)切っても切り離せないのがよくわかる。特にケンドリック・ラマ―とかが気になる。なにより音楽のランキングシステムの項と、アメリカにおけるBTSをはじめとするエイジャン・インヴェイジョンの項は、非常にためになるので必読。

2022/04/10

K.C.

billboardチャートに長年親しんだ自身(今は中村真理さんの番組が視られないので少し遠ざかっている)として、興味深かった。普段は聴いているだけだが、こういう分析は日本の音楽ではあまりなされない。もっとプロテストソングがあってもいい気がする。

2022/03/12

ツン

面白かった!ヒップホップとポップスとKPOP好きの私には最高の内容でした。普段アメリカ音楽はリズムやメロディーメインで、時々歌詞を考えるぐらいでしか曲を聴いていないので、それぞれの政治性とかルーツとか考えとかをこうやって本で読めたのは大きかった。この本に出てきた好きなアーティストを、大体2割増ぐらいでより好きになった!

2023/03/21

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