鰻にでもする?
鰻にでもする? / 感想・レビュー
ぶち
鰻にでもする?。いかにも気軽な様子を装っているけれど、とんでもない。大決断が隠れている。晴れやかさ、興奮、誇らしさが、"xxxにでもする?"という言い方には籠っています。そして、胸の中では "いいのかなぁ、こんな贅沢しちゃって" と、こっそりとつぶやくのです。鰻とか、デパ地下で見かけた有名駅弁とか銘菓とか、猫の可愛らしい置物とか、旬の肴とお酒とか、いろいろ贅沢して喜んでいます。自分もずいぶんおめでたいなぁ、と思います。でも、それでいいじゃないか、人生それでどうにかなるんじゃないかとも思うのです。
2019/11/21
ドナルド@灯れ松明の火
読んだことがあるなぁと思ったら、文庫「買えない味2 はっとする味」の元本だった。ややこしい改題するなよなぁ。 料理や食器、調理道具など食にまつわる、素晴らしいエッセイである。お薦め
2018/06/04
Megumi Ichikawa
「夜中にジャムを煮る」の作者。「夜中にジャムを煮る」を読んだときはジャムを作りたくなった。この本を、読んだら冷蔵庫をスカスカにしたくなった。あとがきにある「手持ちの時間が贅沢なものにすり替わっている」気分の一端を「鰻にでもする?」の表題にこめたそうだ。「些細なよろこびの堆積が日常の土台ではないか」という言葉が好き。
2015/09/08
まー
平松さんのエッセイは、読んでいて脱帽しき。丁寧な日常に、我が身を振り返ってひれ伏したくなります…。それでも見かけるとついつい読んでしまうんだよな~
2015/04/19
sawa
★★★★☆ 上品な雰囲気のする文章だけど、黒胡椒をペンチで割ったり、肉の骨をかじったり、電車でカップ酒を飲んだり、焼き鳥の串を外して食べる人にイライラしたり、ワイルドな部分もちらほら。このバランスがいいんでしょうね。自慢料理だという「ミントのピラフ」、一体どんな味なんだろう。(図)
2012/10/24
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- 出版社
- 光村図書出版
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- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383