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工場萌え

工場萌え

工場萌え

作家
大山顕
石井哲
出版社
東京書籍
発売日
2007-03-01
ISBN
9784487801633
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工場萌え / 感想・レビュー

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夜長月🌙

工場夜景は川崎に始まって川崎に終わる。そんな初心者もマニアもとらえて離さないのが川崎臨海工業地帯です。東京の銀座に当たるのが川崎の「日本触媒」。ここがメインです。さて、そもそもなぜプラント(工場)はライトアップされて輝いているのでしょう。おそらく観光のためではなく、計測器を見るためとか万一の事故の時に夜でもすぐ対処できるようにでしょう。民間の工場夜景ツアーに参加すると3,800円~ですが、1日バス乗車券で十分楽しめます。また、工場夜景撮影はスマホでも十分です。

2019/09/12

工場があるような風景は無縁だったはずなのに、子どもの頃に新幹線で四日市や徳山を通過した時、工場群に涙が出るほどの郷愁を感じて、それ以来あの感情は何だったのだろうと・・工場にもいろいろあるが、さびれた煙突から炎が出ているような石油系、溶鉱炉があるような製鋼所なんかもう好きでたまらないのだ。どれひとつとっても無駄のない機能美、圧倒される大きさと強さを感じさせる雰囲気と、歴史を感じさせる錆付きも哀愁を帯び、昼とのギャップが激しい夜景の美しさもいい。自分は工場内部より外観が好きなのだとこの本を観て気づかされた。

2013/08/16

海猫

巨大工場の複雑な構造や鉄の無骨さに見入る。特に夜の工場が照明でキラキラしている写真が、未来感あってかっこいい。ファイナルファンタジー7のミッドガルドを思い出す。

2019/08/03

かっぱ

【図書館】同じ著者の「立体交差/ジャンクション」に続いて読了。ジャンクションよりやっぱり工場でしょ。この複雑怪奇な形態は見飽きることがない。どうしてこれほどまでにパイプがあちこちから出たり入ったりしているのか。そしてスチールの階段と手すりがどこまでも繋がっている。煙を吐く姿は巨大生物が息をしているよう。ここで何が精製されているというのか。機能性が追及されて様々なものがツルツルスベスベとした肌触りのものに変わりつつある世の中に抗うかのごときゴチャゴチャした工場の姿。著者のノスタルジーという感覚にも肯ける。

2019/04/21

Kawai Hideki

工場は夜景か早朝が一番綺麗だと思っていたが、この本でも長時間露光の美しい工場がたくさん紹介されていて満喫した。特に面白かったのは、工場萌えしていない彼女を想定したデートコースの紹介のくだり。臨海公園から海岸線をドライブと、工場見学はおくびにも出さずに、自分は工場を鑑賞しつつ、「すごいよね」と話を振ってみて、彼女の工場見学者としての資質を見るとか、有名なレストランに連れていくと見せかけてそこからの工場の景色を愛でるとか、手が込んでいて笑える。

2013/12/02

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