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リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)

リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)

リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)

作家
梓崎優
出版社
東京創元社
発売日
2013-09-11
ISBN
9784488017774
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リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格はない」この言葉が似合う作品も珍しい。母と弟の三回忌を終え、小学卒業した春休み。父に連れられ訪れたカンボジア。僕・水澤岬は実の子である自分を、人身売買しようとする父の元から逃亡、ストリート・チルドレンのヴェニィに拾われる。焼却施設の無いカンボジアで、次々トラックで運び込まれるあらゆる種類のゴミの廃棄場。危険物や生ゴミの腐敗で自然発火し、煙るゴミの山。悪臭の中、鉄クズやペットボトル・ビニールなどを拾い集め業者に売るのがメシの種。売値はドル換算で→

2013/12/10

ひめありす@灯れ松明の火

僕らはどうしたら人間になれますか。僕らはどうしたら貴方の子供になれますか。僕らはどうしたら生きていていいと言われる事が出来るのですか。教えて下さい、大人の人達。教えて下さい。人間が住む所じゃないと言われるバラックを抜けでたらですか。塵の山の中蝿と野犬と一緒に塵を漁る事を辞めた時ですか。字を覚え数を数える事が出来るようになったらですか。背中についている値札が外れた時ですか。慈しみながら触れらる事を覚えた時ですか。いつも雨が降っているこの世界。赤い傘を差した君と一緒に居たい。ただ人間になりたかっただけなのに。

2014/02/16

財布にジャック

「叫びと祈り」の作者なので、多大なる期待をし過ぎたようです。カンボジアが舞台で、底辺で生きる少年たちのお話でした。ミステリー仕立てなんですが、殺人事件はオマケのようなもので、ただただ痛ましい現実に読むのが苦しくなりました。創られた話だとは思いながらも、もしかして本当にこんなことがあるのではという気分にさせられ、悲しい気持ちで本を閉じました。

2014/01/12

モルク

カンボジアのストリートチルドレン。その中に日本人の少年ミサキがいた。見知らぬ地でさまよう彼をヴェニイに救われ仲間となる。ゴミを拾って売り食べ物を仲間と分けあう生活。衛生も悪く貧困ではあるが、そこには信じられる仲間がいた。しかしヴェニイが警官に殺され、仲間の関係も変わってくる。そして次々と起こる殺人…犯人は?なぜに?親に捨てられ寄り添っていた彼らに襲いかかる試練、観光客を呼び込むため臭いものに蓋的に粛清される。彼らの叫びが聞こえる。ミサキと父のこと、ミサキの今後、まだまだ気になることばかり。

2022/01/09

えむ

カンボジアでストリートチルドレンとして暮らす日本人の子供ミサキの視点で描かれたストーリー。後半に登場する旅人は斉木なんですか?。監禁されていたことがあるというのは病院に入っていたことなのかと気になります。読み終えて思うのは、何故ミサキは日本に帰らないのか、旅人は謎解きもいいがミサキが日本に帰れることを考えてやればいいのに。447

2013/10/24

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