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ただし、無音に限り (ミステリ・フロンティア)

ただし、無音に限り (ミステリ・フロンティア)

ただし、無音に限り (ミステリ・フロンティア)

作家
織守きょうや
出版社
東京創元社
発売日
2018-08-22
ISBN
9784488020033
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ただし、無音に限り (ミステリ・フロンティア) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

そうか、無音ってそういう事だったのか。連作2話。友人の弁護士・朽木が探偵・天野春近に依頼するのは事件の匂いがする。だって、彼には視えるのだ。ただ視えるだけだが、思いを残した者が伝えたい事は聞こえない。だから無音なのだね。そしてそこから感じる事は・・推理は苦手な天野と初めの依頼で知り合った賢い中学生・楓が良い感じの相棒に。なんだか続編もありそうな感じで一気に読了した。

2018/10/05

みかん🍊

霊が視える私立探偵春近、弁護士の朽木から持ち込まれるのは霊に関係する事案、亡くなった資産家の老人の家族から本当に病死だったのかという調査依頼が入る、2話目は借金苦に自殺したであろう夫の遺体を見つけて欲しいとの依頼、霊は視えるが会話したりは出来ないのでその場で眠った時に見えるビジョンを頼りに捜査するしかないが、探偵としてはいまいち未熟で1話で知り合った利発な中学生からヒントを貰ったりしている、冷静な中学生と霊視探偵とのコンビはなかなか微笑ましく、タイトルには納得、続編が出た様なので読んでみたい。

2022/05/20

散文の詞

-執行人の手- 資産家の死まつわる謎を探偵が解いていきます。 探偵は、死んだ人を見ることができる設定(ただし、無音)で、サクサク読めていいのですが、どういうわけか、推理が苦手という事になっていて、まどろこしいです。せっかく面白いのにもったいないです。 -失踪人の貌- 失踪した男性を探偵が捜すことになります。探偵に視えるビジョンをもとに推理を進めることになるけど、そのあたりは面白いです。あと、前の依頼で知り合った賢い中学生が相棒になるけど、今後は、この探偵事務所の経営者にでもなりそうです。

2020/04/10

yukision

死者の記憶を視ることができる探偵がその力を使って調査する2編の中編小説。探偵として特別優れているわけでもなく,特殊能力にもいろいろと縛りがあり,そう簡単に解決,とはいかないところがいい。特に事件で知り合った中学生との関係性が微笑ましく,主要な登場人物に好感が持てた。続編も読んでみたい。

2022/09/21

さっこ

霊の記憶が見える探偵、天野春近。霊と会話ができるわけではないので、見えた記憶を整理し推理していく意外と地道な探偵さん。スパッと切れ味するどい感じでもないので、縁あって知り合った中学生の楓くんの力を借りて真相に近づいていく。楓と天野の関係性がとても緩くて温かい。この二人の友情が長く続くといいなと思いながら読了。

2022/01/27

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