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九度目の十八歳を迎えた君と (ミステリ・フロンティア)

九度目の十八歳を迎えた君と (ミステリ・フロンティア)

九度目の十八歳を迎えた君と (ミステリ・フロンティア)

作家
浅倉秋成
出版社
東京創元社
発売日
2019-06-20
ISBN
9784488020088
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九度目の十八歳を迎えた君と (ミステリ・フロンティア) / 感想・レビュー

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aquamarine

本来なら年を取るということは誰にでも平等にやってくるものですが、彼女はずっと18歳のまま高校に通っているらしい…。物語は彼女の最初の同級生だった間瀬の現在と過去の回想を交互に描き、ただの青春ミステリではなくなっています。誰もが通ってきた今思えば狭い世界の居たたまれなくも思う18歳。前半は意外と淡々と進むのですが、想像とは違う読後感が待っていました。この本で紡ぎだされる「年齢を患う」という言葉がリアルでとても哀しいです。想像の一歩先にあった真実に驚くとともに実はしっかりとはられていた伏線にも驚かされました。

2019/09/20

buchipanda3

なるほど、これはまさに青春小説。ミステリやSFの要素もあるけど、それは大人になろうとする若者が避けて通れない特別なものを描くための手段だったのではと読み終えて思った。18歳で年齢が止まったかつて好きだった同級生の謎を解くために、間瀬は自分の過去を振り返り、昔の友人を訪ね歩く。真相へ近づく証言を聞きながら、そこで見せられたのは実は昔と今で変わっていたみんなの姿だったのでは。年を重ねるだけで自動的に大人になるわけじゃない。そしてどの年齢からでも自分の思い描きたい姿に気付けるはず。教頭先生との会話が良かった。

2019/08/08

よつば

SFやファンタジー系が苦手なのでタイトルを見て躊躇していたけれど、丁寧に描かれた青春ミステリーだった。主人公の間瀬が高校生の時に恋をしていた相手は同級生の二和美咲。間もなく30歳になろうとしている間瀬が、出勤前の朝、向かいのホームに美咲の姿を目撃する所から物語はスタートする。18歳のままの姿で高校に通学している美咲。間瀬はかつての友人達や恩師の元を訪ね、年齢に潜む謎を探って行く。有りえない話なのだが、真相に迫って行く段階で、高校時代の夢や挫折や葛藤と、社会人のリアルに触れ、切なくも温かい読後感を味わえた。

2019/07/25

cinos

社会人になった主人公がホームの向こう側に高校3年生のままの片思いの女性を見つけて。彼女がなぜ高校3年生のままなのかが大きな謎になります。ハウダニットとしてなるほどでした。普通に青春小説としても楽しめました。キュンとします(死語)。教頭がいい味出してます。

2019/07/31

さっこ

面白かったです。30歳を控えた主人公の間瀬は駅のホームで高校の同級生だった18歳のままの二和美咲を見かける。高校三年生のままで生きることを選んだ美咲は18歳で時を止め留まっている。美咲の選択した理由を探るため間瀬は高校時代の思い出を辿るのですが、甘酸っぱさやほろ苦さや「うわぁー」と声に出してしまいたい恥ずかしい思い出などが、時にはユーモラスに描かれながらも切なくそしてそれを思い出にしてしまえる力がありました。表題に違和感があったのですが結末で意外な展開になりびっくり。でも前を向けて良かった。

2019/10/07

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