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ブルーローズは眠らない

ブルーローズは眠らない

ブルーローズは眠らない

作家
市川憂人
出版社
東京創元社
発売日
2017-09-21
ISBN
9784488027766
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ブルーローズは眠らない / 感想・レビュー

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W-G

より王道本格ミステリな舞台設定の第二作。ただ、それにしては動機に重点を置いて頁を割きすぎて風味を薄めたきらいがあり、トリックの関係もあるが、結果的にデビュー作と同じような物語構成になってしまっている。結末も意外性はあるが、ちょっと都合が良すぎたり、なにその労多くして報われない手段は的なツッコミは入る。一番気になったのが、本格ミステリ風な導入で蓋を開けてみると思いっきり警察向き事件な側面が多かった事。ジェリーフィッシュは当たり前のように空を飛んでいるが、五作目くらいまでいったらもうなんの事かわからん。

2017/10/03

nobby

ちょこちょこジェリーフィッシュが現れる続編(笑)マリアと漣のキャラ立ちもされたコンビの軽快さがいい。今回は作出不可とされる“青い薔薇”をめぐる本格ミステリー。遺伝子の難解な説明は軽く受け流して、「プロトタイプ」「ブルーローズ」と章ごと時をズラして交互に描く展開は大好物。名前や見取り図など思わせぶり要素満載ながら、辿り着きそうでなかなか行き着かない。加えて“実験体七十二号”なる存在にゾクゾクしながら読み進めるも、思ったのと違う着地点に少し拍子抜け。その密室へのこだわりと強引に思える犯人が個人的には残念…

2018/01/07

しんたろー

マリア&漣シリーズ第2弾。時系列を曖昧にして視点が違う章を交互に描く展開は前回で慣れたこともあって、ワクワク感を持って読み進めた。奇怪な状況と密室殺人へのこだわりも嬉しく、本格ミステリ&SFチックな世界観も板についてきた。何より題名のネーミングセンスが好きで、正に「名は体を表す」と言えるし、前作以上に事件の本質を突いていて余韻が残った。脇役の刑事や少佐もイイ味出しているので、事件側のキャラクターが膨らむと、もっと深みや情が出ると思う。(特に犯人の動機やキャラが弱く感じたのは残念)第3弾も早く書いて欲しい♪

2018/01/19

🐾Yoko Omoto🐾

ジェリーフィッシュに続き、マリア&漣コンビが事件に挑む空想科学ミステリ。今回は、作出が不可能に近いとされる青い薔薇を小道具に、遺伝子工学を巧みに盛り込んだ王道本格に仕上がっている。この舞台装置ならではの一連の事件は、前作同様どこかノスタルジックで物悲しく、インタールードもまた効果的。一部都合の良すぎる点や後出し的な描写も見受けられたが、意外性も充分にあり、キャラ立ちや正統派に則ったストーリー運び、ロマン溢れる世界観など、瑕を補える魅力の多さに満ち、今作も満足度は高い。小間使い扱いのニッセン少佐がツボ(笑)

2017/11/04

stobe1904

【青いバラをめぐる本格ミステリー長編】『ジェリーフィッシュ』に続く漣とマリアのシリーズ2作目。前作は新素材を使った飛行船が舞台だったが、今回は不可能と言われていた青いバラがストーリーの主軸となる。叙述トリックにうまく騙されたが、読後感もよくこのシリーズは必読となった。本格ミステリーが好きな方にはおすすめです。★★★★☆

2018/02/24

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