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キネマトグラフィカ

キネマトグラフィカ

キネマトグラフィカ

作家
古内一絵
出版社
東京創元社
発売日
2018-04-28
ISBN
9784488027858
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あらすじ

あのころ、思い描いていた自分になれているだろうか?
働く人すべての心を熱くする、渾身の傑作!!


老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組”6人の男女が、2018年春、ある地方の映画館で再会する。今はそれぞれの道を歩む同期の彼らは、思い出の映画を鑑賞しながら26年前の“全国フィルムリレー”に思いを馳せる。映画がフィルムだったころ、6人は自分の信じた道を必死に前に進もうとしていた。フィルムはデジタルに、劇場はシネコンに。四半世紀の間に移り変わる映画の形態。そして映画と共に生きた彼らの人生もまた……。あのころ思い描いていた自分に、今、なれているだろうか――。追憶と希望が感動を呼ぶ、働く人すべての心を熱くする傑作エンターテイメント!

キネマトグラフィカ / 感想・レビュー

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しんたろー

映画会社に同期入社した男女6人の過去と現在を描いた話…好きな古内さんの好物の群像劇が読めると楽しみにしていたが、チョッと肩透かしだったのが正直な感想。それは、主役男性3人の心情が描き切れていないから…主役女性3人は共感できたし(特に麗羅と咲子は素晴らしい!)脇役も女性課長、経理の女性、スナックのママまで「上手いなぁ」と思えただけに男性たちが上手く機能していないのが残念。フィルムのリレーで各人に繋いでゆく構成は良いが、咲子だけを主役にするか、女性3人を主役として男は脇役にした方が気持ちが乗ったかも知れない。

2018/06/29

ナイスネイチャ

図書館本。これは面白い。映画配給会社に同期入社した6人が数十年ぶりに再会して懐かしむ連作短編集。ケヌキリレーなるフィルム運搬作業から連なるそれぞれの葛藤や思いが重なり、当時のアナログ時代映画の楽しさが溢れてました。

2018/06/22

ウッディ

バブル期に映画会社に就職した6人の同期が群馬の古い映画館「桂田オリオン」に集まる。そこは、かつて一本の映画フィルムを各地の映画館で上映するため全国リレーしたスタート地点だった。性格も背景も映画についての知識や思い入れも違う6人の視点から語られる構成は、中学駅伝を描いた瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」に似ていると思った。周囲からの印象とは違う本人の葛藤や悩み、そして今に至るまでのそれぞれの人生。携帯電話もなく、デジタル化が進んでいなかった当時の様子は、映画館で名作を観たようなノスタルジーを感じました。

2018/08/31

モルク

平成元年に老舗映画会社に入社した同期の男女6人。映画がまだフィルムだった頃、ポケベルを持たされ公衆電話を必死に探し早打ちをする高校生の列に並び会社に連絡をするサラリーマンたち、あったあったそんなこと。帰国子女でバリバリの麗羅と仕事にそしてまわりとのギャップに悩む咲子に共感が持てた。男女雇用均等法が声高に叫ばれ女性も総合職につくが、まわりの目はやはり女性に対して厳しい。営業でも接待要員だったり、そして女性の敵は女性であることも。古内さんはかつて映画会社に勤めていたそうなので営業の実態がわかりやすかった。

2019/05/23

fwhd8325

映画館が、シネコンに変わり、フィルムからデジタルへと、変化の節目に映画会社入社した若者たち。映画会社という特異な業界ですが、どの業種にも置き換えることができるのではとも思います。時の流れは、経験という財産を蓄積します。それがすべて胸を張って語られるものでないにしても、自分だけは、仲間だけはと思っていいじゃないか。

2018/07/10

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