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魔眼の匣の殺人

魔眼の匣の殺人

魔眼の匣の殺人

作家
今村昌弘
出版社
東京創元社
発売日
2019-02-20
ISBN
9784488027964
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「魔眼の匣の殺人」のおすすめレビュー

ミステリー界を席巻した『屍人荘の殺人』の続編が待望の刊行! “死の予言”をめぐる連続殺人『魔眼の匣の殺人』

『魔眼の匣の殺人』(今村昌弘/東京創元社)

 2017年、第27回鮎川哲也賞を受賞して今村昌弘氏のデビュー作となった『屍人荘の殺人』。奇想天外で斬新な設定と本格ミステリーならではのロジカルな謎解きで多くのミステリーファンの度肝を抜いた同作は、「このミステリーがすごい!2018年版」「〈文藝春秋〉2017年ミステリーベスト10」「2018本格ミステリ・ベスト10」でそれぞれ1位を獲得。さらに「第18回本格ミステリ大賞[小説部門]」を受賞し、第15回本屋大賞でも3位に選ばれるなど、圧倒的な高評価を得て大きな話題を呼んだ。今年はメディアミックス展開として『少年ジャンプ+』にてコミカライズの連載、神木隆之介主演の映画公開も決定。新人のデビュー作としては破格の注目を集めた一作だ。そんな『屍人荘の殺人』の続編となる『魔眼の匣の殺人』(今村昌弘/東京創元社)が、2019年2月に待望の刊行。前作での惨劇を生き延びた大学生の葉村譲が、今回も物語の語り手となっている。

 娑可安湖集団感染テロの大混乱とその最中に湖畔にあるペンションで起きた連続殺人事件に巻き込まれた葉村…

2019/3/17

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魔眼の匣の殺人 / 感想・レビュー

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W-G

プレッシャーに潰されてしまったのかと思いかけていたところで、ようやく出た続編。デビュー作を越えたという意見も多く、私も今作の方が好き。斬新な設定ということでは前作に軍配が上がり、本格としての推理の面白さは五分かややこちらの優勢。事件の背景や犯人以外のサプライズでは大きくこちらの勝利。このクオリティを維持してくれるなら、一年以上空く刊行ペースも気にならない。なるほど、予知+クローズドサークルならこうなるだろうという、とても良い着眼点。ただ、奇抜な前提条件だけに、そこから展開されるロジックに弱いところもある。

2019/02/24

starbro

今村 昌弘、『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾読みました。予言班目機関ミステリ、二作連続ゾンビが出て来なくて良かったですが、二匹目のどじょうはいない気がします。このシリーズまだ続くのでしょうか? https://youtu.be/ApUz9ao6_ds

2019/03/29

海猫

「屍人荘の殺人」の続編。インパクトは前作のほうが強烈だったけど、ミステリ的には今回のほうが興味深く、面白く読めた。前作の趣向が○○○で、今作は予知能力。またしても斑目機関絡み。今回もクローズドサークルなんだが、閉鎖状況の作り方は「屍人荘の殺人」ほど特殊でもない。でもタイムリミットが仕掛けてあり、サスペンスはちゃんとある。的中してしまう予言をなんとか防ごうとしたり、先読みしながら推理するのが独特で楽しめた。「屍人荘の殺人」のように登場人物が多すぎないのが、読みやすい。葉村と比留子のコンビも活き活きしている。

2020/10/19

青乃108号

ずっと仕事続きだったので寝る前に5日間かけて読んだ。斑目機関がらみの、今回は「絶対外れない予言」とクローズドサークルを絡めた殺人事件。今回も比留子さん大活躍。予言があるが為に次は誰が殺されるのか、犯人は誰なのか、閉じ込められた人々が互いに疑心暗鬼に陥っていく中で起こる殺人。このあたりはスリルとサスペンスで面白く引き込まれて読んだ。後半の推理の場面、次々明かされる真相に仰天。そしてラストに明かされる驚きの事実。前作より正統派よりとは思うが、荒唐無稽ではあっても前作の方が新しさは勝っていたと思う。次作楽しみ。

2021/10/09

ウッディ

未来を予知する超能力者の研究施設「魔眼の匣」に閉じ込められた葉山と比留子。「2日間で男女2人ずつが死ぬ」というサキミの予言は現実になるのか?前作「屍人荘の殺人」と同じくクローズドサークルながら、インパクトは弱め。予言を信じるあまり、自分が殺される前に誰かを殺すというのは無理があるような‥。伏線の回収や意外な真実はそれなりに面白かったが、超能力とミステリーは馴染まない気がした事、比留子の読みが冴えすぎていて、後付け感が強くなったのが残念。どうしても前作と比べられてしまうという悲しい宿命を背負った作品でした。

2019/06/11

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