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トリカゴ

トリカゴ

トリカゴ

作家
辻堂ゆめ
出版社
東京創元社
発売日
2021-09-30
ISBN
9784488028497
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トリカゴ / 感想・レビュー

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美紀ちゃん

本当にこれが同じ日本の話なのか?戸籍が無い理由や事情なども描かれている。戸籍が無くても住民票は取れるところもある。戸籍、住民票が無くても国民健康保険と国民年金にも入れるらしい。生活保護も受給できる。勉強になる!支援をしているNPO法人の園村さんが神!カッコいい。コミュニティの閉鎖性と世間の無関心が引き起こした悲劇だった。犯人の母親は一見普通に見えるかもしれないが狂ってると思う。光が射す終わり方。里穂子が忙しすぎて旦那さんが家で仕事しながら家事・育児をカバーしてくれていて、良い旦那さんだった。

2021/10/11

シャコタンブルー

幼い兄妹にとってコンテナはユートピアだったのだろうか。無国籍のため住民票、保険証、学校にも行けずに大人になる。それが幸せか、それで幸せか?本人たちは大人になるまで外の世界を知らなかっただろ。だから親代わりのあの二人の無自覚と会長の無責任さに怒りが沸いた。幼い兄妹の未来を束縛し奪ってしまうことの意味。それに気づかない無知に。「存在しない人間」として扱われ、それを「人間でないものとして」扱う狂気は現実にあるし、意図せず犯罪に巻き込まれる恐怖もある。社会の網から生まれながらに落ちこぼれている人たちを偲んだ。

2021/10/18

よっち

殺人未遂事件の容疑者は、無戸籍だった。刑事の里穂子は捜査を進めるうちに、かつて日本中を震撼させた鳥籠事件との共通点に気づくミステリ。殺人未遂事件の捜査中に森垣里穂子が偶然発見した無戸籍者が隠れ住むユートピア。未解決事件として鳥籠事件を追う羽山との共闘と、家庭を後回しにしてめり込む捜査がユートピアの崩壊に繋がるのではないかという葛藤。どうするのがいいのか突きつけられた難題は、思いもよらない形で意外な繋がりが明らかになって、何とかしようと奔走し続けた里穂子の尽力が理解され、報われる結末には救われる思いでした。

2021/09/30

のり

刑事物としてのミステリ的要素と無戸籍問題という社会派小説としての要素がミックスされていて、先が気になり一気読みでした。無戸籍の人もまだまだ多いだろう日本だけど、そんな人たちも少しずつ生きやすい制度の整備はされつつあるみたいで良かった。犠牲になった幼児たちの話には胸が痛んだが、希望のあるラストで良かった。

2021/10/16

tan

無戸籍の本は初めてでないのでさほど驚かなかったが、鳥籠事件の真相があまりにも悲惨で可哀そうだった。いずれにしても無戸籍は親の責任で起こる問題で「いないもの」として生きていく子供は犠牲者でしかない。叶内さんは本人が言うように手を差し伸べたのは良かったけど、やったことは中途半端だったと思う。無戸籍のまま自由に外の世界へ出ることが出来ず、あれではまるであのコンテナが「鳥籠」ではないだろうか?

2021/10/14

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