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仕掛島

仕掛島

仕掛島

作家
東川篤哉
出版社
東京創元社
発売日
2022-09-30
ISBN
9784488028763
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仕掛島 / 感想・レビュー

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starbro

東川 篤哉は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、著者のデビュー二十周年記念作品にて、横溝正史のオマージュ、鬼ヶ島本格ミステリでした👹👹👹 しかし大横溝正史には到底及びません、著者はやはりユーモアミステリの方が向いていると思います。 http://www.webmysteries.jp/archives/30377459.html

2022/10/21

パトラッシュ

綾辻行人の館シリーズが好きなので、孤立した土地の奇怪な館で起こる謎の殺人はシリアスモードであってほしい。なのにキャラも事件もふざけ半分に描かれるのでは、作者がユーモアミステリを志向しているとはいえ調子が狂う。しかも過去の殺人や子供の失踪が完全に隠し通せて、巨大な機械仕掛けをこしらえた秘密が噂にもならないとは都合の良すぎる設定だ。特に肝心のメーントリックである仕掛けが作動する際に全くの無音で、孤立した島なのに動力源が明示されないのは致命的。仕掛けに凝りすぎて他に目をつぶったため大すべりしてしまったと思える。

2023/02/10

麦ちゃんの下僕

『館島』(2005年刊行、未読)の登場人物の“2世”である私立探偵・小早川隆生&弁護士・矢野沙耶香が、瀬戸内海に浮かぶ孤島「斜島」で発生する“怪事件”に挑む!…なるほど、(いろんな意味で)「本ミス」第9位というのも納得の実に“面白い”作品でした(笑) 東川さんのユーモアセンスもキャラ造形も僕は好きですね…何度ツボにはまって爆笑したことか!岡山弁も作品の雰囲気にマッチしていて良いですね♪︎ そして何より、この作品のメイントリックである“仕掛け”に瞠目!こういう突飛な発想ができる人…本当に尊敬してしまいます!

2023/01/25

イアン

★★★★★★☆☆☆☆『館島』の続編となる東川篤哉の本格長編。瀬戸内海の孤島・斜島に建つ「御影荘」にて急逝した資産家の遺言状が読み上げられる。その翌日、相続人の一人が他殺体で発見され…。嵐の孤島、赤鬼の目撃談、姿を消した逃亡者、23年前の隠蔽された殺人…。いかにも〝本格〟な舞台設定だが、そこは東川作品だけにシリアスさよりユーモアが先に立つ。前作同様トリックの壮大さはSFの域に達しておりリアリティに欠けるものの、表紙のお陰で斜島の形状がイメージしやすかったので、文庫化の際はぜひ「御影荘」の挿絵もお願いしたい。

2023/11/10

ちょろこ

孤島で満喫の一冊。面白かった。舞台は悪天候にみまわれた瀬戸内の孤島、斜島に佇む異形の館。そこに集まり閉じ込められたのは遺産遺言状に関係する一族。そしてお決まりの相続人の死体発見。もうこの設定だけで陰鬱感いっぱい、わくわく感いっぱい。そこに溶け込む探偵&弁護士のユーモア。それが絶妙な緊張感と脱力感をもたらすのが良い。そしてこの緩急の傍らでしっかり手繰る真相。最大の"仕掛け"の姿が現れた瞬間に思わずほぉ…っとため息吐息。BIG!孤島で"本格バカンス"なるものを楽しんだ気分。この二人、また孤島に出かけて欲しい。

2022/12/04

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