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Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)

Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)

Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)

作家
エラリー・クイーン
中村有希
出版社
東京創元社
発売日
2019-04-24
ISBN
9784488104436
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Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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青乃108号

先に「Yの悲劇」を読んでしまっていて、あまり芳しくないレビューを書いた俺だが、この「Xの悲劇」は。凄すぎる。ミステリーとしても凄いが、物語としても二転三転、読者の読みをことごとく上回る、その緻密に計算された構成には感動すら覚える。そんなに沢山の作品を読み込んで来た訳ではないが、これは俺のミステリー史上、間違いなく最高の傑作。最後の1文まで、凄い。絶対に読んでおくべき傑作である。

2023/10/13

へくとぱすかる

【鉄道月間・34冊目】 この超有名作品が、まぎれもない鉄道ミステリであることは、あまりそうとは思われていないような気がする。発端の満点電車の中での事件、そしてその後の経過など、90年前のニューヨークの鉄道と都市生活をまざまざと再現してくれる。せっかくの再読なので、新訳版でドルリー・レーンとサム警視、ブルーノ地方検事の活躍を楽しむ。忘れていたディテールに何とも言えない人間ドラマを感じた。とくにサム警視の人物像が痛快だった。昔、中学生だったころは、見事な推理の方だけに気をとられてしまっていたかもしれないけど。

2022/04/30

星落秋風五丈原

登場人物が配役表、各章が第一幕第一場と名付けられているなど、全体が一つの劇のよう。冒頭は複数の文章による紹介で、ドルリー・レーンの客観的な描写から入る。そして一組の書簡から、彼が所謂安楽椅子探偵として殺人事件を解決した事が明かされた所から幕が上がる。住んでいるのはハムレット城で仕えている者はフォルスタッフと呼ばれているなど、シェークスピアみがそこそこにあり、台詞の引用も当たり前のように登場。訪ねてきたのはサム刑事とウォルター・ブルーノ地方検事。前者の柄が極めて悪くレーンを爺さん呼ばわり。

2019/07/06

NAO

聴力を失い引退した名優ドルリー・レーンを探偵にしたシリーズの第1作。俳優だけに変装して捜査できるというのが強みだが、かなりアクが強いので、好みは別れるかもしれない。学生時代に読んだ話だが、コルクボールの凶器は覚えてはいたが犯人はすっかり忘れていたので、最後まで楽しめた。

2020/12/28

とも

やっぱりすごかった。時代的なこともあってなかなか進まなかったが、その時代感に少しずつはまっていった。次のYがすごいらしいので楽しみに、次にいってみよう。

2023/02/10

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