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矢の家【新版】 (創元推理文庫)

矢の家【新版】 (創元推理文庫)

矢の家【新版】 (創元推理文庫)

作家
A・E・W・メースン
福永武彦
出版社
東京創元社
発売日
2017-11-22
ISBN
9784488113032
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矢の家【新版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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ペグ

読もうと思ったきっかけは「サハラに舞う羽根」の作者で、福永武彦氏の訳だということ。(映画はヒース・レジャーが出ていて。) 最初から犯人に目星をつけていたものの、真相が知りたくて探偵アノーにつき従い読み進めるのだけれど、解明されていく過程がちょっと唐突だったり冗長だったりでなかなか進まずもどかしい。メイソンの時代はバークリー、ウォルポール等多彩な作家がそれぞれのスタイルで作品を描いていて興味深い。

2020/01/09

HANA

古典ミステリの名作を今更ながら読了。毒殺疑惑、謎めいた脅迫状といったギミックもさることながら、一番の見所は探偵とワトソンの関係。二人とも初対面でぎくしゃくしている上に、ワトソンとある登場人物の関係から対立するような場面もしばしば。あとワトソン視点から物語を眺めるために、探偵の行動に常に疑問符が付く。他のワトソン役もこういう思いなのかな。事件自体は現在の目から見ると穴もあるが、大時代で風雅に思う事も。あとメイントリックの一つを読んで、乱歩の某作品を思い出しました。流石乱歩、ああいう風に換骨奪胎してるんだ。

2018/01/25

星落秋風五丈原

映画化された『サハラに舞う羽根』の作家によるミステリ。名探偵と凡人の相棒コンビが事件に取り組む探偵ものの王道。ジムは初対面なので、どんなにアノーの評判が良くてもジムには最初に疑いがつきまとう。ましてや、こんな物言いをするようではね。登場人物が「私、あなたには何も隠し立てしようとは思いませんわ。とても隠し切れるものではありませんもの」ちょっと‘よいしょ’しようものなら「おっしゃるとおり、要するに私はアノーですからね。アノーは天下に一人しかおりません」 とこう。

2018/01/11

tokko

いや〜、面白かったです。「大金持ちの夫人」に「毒殺」と「探偵」と言えばアガサクリスティーを思い浮かべますが、どうやらこのアノー探偵、探偵ポアロのモデルにもなっているそうです。どうりで言動が似ていると思いました。トリック自体は超難解というわけでもなく、超簡単というわけでもなく適度にしかも読者にも親切に解明していくので読んでいて楽しいです。あんまり書くとアレなのでこの辺で終わりにします(笑)

2017/11/30

ほちょこ

昨今の凄惨たる殺人ミステリや凝り過ぎたミステリばかり読んでいたので、息抜き的に古典推理小説を一冊。犯人はうすうす分かっていたが、小さな会話や場面に散りばめられたヒントを拾い集めるのが楽しい。こういう基本って大事だなぁと改めて思う。

2018/01/25

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