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悪しき狼 (創元推理文庫)

悪しき狼 (創元推理文庫)

悪しき狼 (創元推理文庫)

作家
ネレ・ノイハウス
酒寄進一
出版社
東京創元社
発売日
2018-10-31
ISBN
9784488276102
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悪しき狼 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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のぶ

安定の面白さだった。物語は川で少女の死体が発見されるところから始まる。長期にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。しかし真水ではなく塩素水で溺れていたことが判明する。オリヴァーとピアは捜査を開始するが、これといった手掛かりが得られない。話が進むうちに新たな殺人未遂事件が発生し、迷宮の世界に入り込んでいく。被害者が少女なので読んでいて心が痛むが、オリヴァーとピアの魅力がストーリーを支えている。オリヴァーも前作の情緒不安定から立ち直ったようで、次作にも希望が持てる。

2018/12/21

中原れい

やっとオリヴァーが立ち直ってきた!ピアの変化に呼応してうまく職場がまわるようになれば…という今作。色々な人物のさまざまな描写があって錯綜していたのがしだいにまとまってきてその中心には、という警察小説の醍醐味を味わいましたが、事件そのものは一番今日的でイヤン度最高。フランクもただのやなやつじゃなかったし、新たな事件であぶりだされる過去は今後も登場するかもとワクワク。大粛清を逃げおおせた彼はどうするのかしら、という不気味なおまけつきながら、縁のできた少女と過ごせるようになったピアに乾杯。

2018/11/17

NAO

ピア&オリヴァーシリーズ。少女の死体が川で見つかった事件の捜査と辛口の人気キャスターの動向と親子間の確執という二本柱に、さらにいくつかのエピソードが加味され、盛りだくさんの内容が、やがてすべて一つのことがらへと集約されていく。「悪しき狼」とはグリム童話などに登場する狼のことで、小さな子山羊や赤ずきんなど子どもに危害を与える存在の象徴。それが何かは早くから想像がつくのだが、その全貌分かったときなんともいえない薄気味悪さを感じる。しかも、話は勧善懲悪型のスッキリと終わり方ではなく、後味の悪いものになっている。

2023/09/08

Nat

珍しく怪しいと思った人物が犯人だった。ピアの勘が全く働かず、ぎりぎりまで犯人が野放しに。闇がそこら中に広がり、事件が完全に解決したのか疑問。もう過去の人になったと思っていたフランクが再登場していた。エンゲル署長のその後、フライ上級検事の再登場はあるのかなど今後の展開が気になる。

2022/04/28

星落秋風五丈原

だんだんいやらしいですね。読者だけに情報をちら見せしておいて、きゃーあぶない、逃げて逃げて!と思わせる手法がうまくなってきました。

2018/12/02

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