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グラスバードは還らない (創元推理文庫)

グラスバードは還らない (創元推理文庫)

グラスバードは還らない (創元推理文庫)

作家
市川憂人
出版社
東京創元社
発売日
2021-03-19
ISBN
9784488406233
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グラスバードは還らない (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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麦ちゃんの下僕

科学技術が現実社会とは異なる進化を遂げた“パラレルワールド”のU国を舞台に展開する「マリア&漣」シリーズの第3弾は、テーマが「ガラス」。今回は「インタールード」の挿入が1回のみですが、“事件”パートと“捜査”パートを交互に記す構成は前2作と同じですね。実を言うと、この作品最大の“罠”に関してはネタバレを踏んでいたんですが(苦笑)…それでも今回の(やり過ぎなくらい)複雑な“真相”には唸らされました!あと、マリアが巻き込まれるパニックサスペンス的な展開も面白かったですね。巻末の宇田川拓也さんの解説も秀逸です!

2021/12/08

ナルピーチ

摩天楼の如く聳え立つ高層ビル。その最上階では違法に入手された希少な動植物達がガラスの鳥籠の中に閉じ込められていた。真相を探る為、マリアと漣はビル内に潜入して捜査を行っていくが、マリアにシリーズ最大のピンチが訪れる。漣はマリアを救う事ができるのか?!並行して起きる連続殺人事件。事件の真相は人が決して侵してはならない禁断の所業、そのトリックはあまりにも複雑で、難解な数学の定理と言っても過言ではなく、犯人の憎悪と狂気の深さが垣間見える内容である。このシリーズやっぱり面白い。次は短編集。早く文庫化してください!

2021/12/04

ちーたん

★★★★☆マリア&漣シリーズ第3弾。誰もが魅了される希少動物『硝子鳥』を秘密裏に所有する不動産王ヒュー。その情報を掴んだマリアと漣はヒューの邸宅がある72F高層ビルへ足を運ぶも爆破テロに巻き込まれ絶体絶命!一方でヒューによって軟禁された4人の男女が次々と殺されていき…◆賛否ありそうだけど個人的には一番面白かった!ふたつのクローズド・サークルを楽しめるのがイイ!結末に至る真相は目星通りな部分と本格とは呼べない展開であるのは否めないけどプロローグが心に残りやけに納得した。過去作との繋がりもあって楽しめました!

2021/08/21

007 kazu

希少生物の違法取引疑惑のある富豪が住む高層ビルに入り、接触を試みる2人だがそのビルの一部が爆破。マリアは逃げ道を塞がれる。一方、最上階に住む大富豪のパーティには某プロジェクト関連者が集められていたがそこで連続殺人事件に巻き込まれていた。透過ガラスのフロアにも関わらず、犯人が見えない中で恐れおののく関係者達。若干トリックが複雑すぎる?と思うが一作目のジェリーフィッシュを絡めてくれるあたりにニヤリ。希少生物「グラスバード」の意外性とその最後の一文の余韻は見事だった。(続く)★4  

2022/03/09

lucifer

マリア&蓮シリーズ第3巻。センセーショナルなプロローグから、静かなミステリーのグラスバードパートとパニック要素の強いタワーパートを交互に読むことでリーダビリティーは高い。前2作は、過去と現在を交互だったが、今回はリアルタイムだったので、今まで以上にスリリングで良い。ただ、推理がマリアの閃き頼りな点とトリックの後だしじゃんけん臭さは気になる。が、それでも衝撃の真相と‘‘硝子鳥’’のセンシティブな正体の驚きがあり面白かった。

2021/06/20

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