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夏を取り戻す (創元推理文庫)

夏を取り戻す (創元推理文庫)

夏を取り戻す (創元推理文庫)

作家
岡崎琢磨
出版社
東京創元社
発売日
2021-06-30
ISBN
9784488409210
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夏を取り戻す (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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うまる

序盤は倒叙ミステリ+小学生との知恵比べという感じですが、そのゆるっとした感じにダマされてはいけません。物語は小学生の連続失踪事件からは想像できない方向に進みます。各々の立場の心情が深く考察できるミステリで、ミステリ・フロンティア100冊記念にふさわしい読ませる話だと思いました。とはいえ、最初の謎でこんなもんかと思ってしまったのも事実。これは始まりに過ぎないので、そこで読むのをやめないでほしいです。真実が明かされてもやりきれない思いもありますが、エピローグが良い感じにまとまっているので読後感は悪くないです。

2021/07/10

織葉

作者さん初読。読みながら展開がやけに早いくせにやけに分厚い本だなと感じた。確かにすっきりする読了後だが、ミステリーとしてはそこまでどんでん返しは感じず。殺人系のミステリーとはまた違う間隔を味わえた。夏休みを取り戻すべく反抗を始めた、中学受験を控える小学4年生たち。子供だって必死だ。それぞれが色々な思いを抱えながら、一生懸命に事件を起こす。また、“夏休みを取り戻す”という計画に隠された別の思いも見逃せない。興味深いミステリーだったが、小学生が考えたものだと思うと確かにしっくりくる。夏の終わりに読むのもあり!

2021/07/27

NAOAMI

少年少女が織り成す一夏の思い出?大人との知恵比べ?シリーズモノに定評がある著者の長編は軽快な滑り出しな一方で一筋縄じゃないワクワクと予感も。塾通いの嫌気から小4仲良し5人が起こすトリックを駆使した失踪。動機が明らかになる後半のイベントは探偵が推理を披露するような見せ場からの、さらに積み残しを回収するまでの手際が読者を厭きさせない。そして悪者不在の全編の中で、善意と罪の意識が重ねる罪滅ぼしの連鎖、つまり優しさが根底にあり、登場人物らの心のピュアさが心地良かった。6章で終る余韻が好きだが、猿渡の出世は笑えた。

2021/07/25

よっち

単なる自作自演の家出か悪ふざけと思われた子供たちの連続失踪事件。その真相を追う雑誌編集の猿渡と記者の佐々木が事件を調べるうちに、地域を巡る複雑な因縁と過去の事件との思わぬ繋がりが明らかになってゆくミステリ。失踪を画策する団地内の子たちと傘外の子たちの因縁、火災によって意識不明の子を出してしまったキャンプの事件。複雑に絡み合う事情に加えて子どもたちの真摯な願いから引き起こされた事件の意味合いは、真相が明らかになるたびにどんどん様相を変えていきましたけど、希望の光を垣間見せてくれた結末には救われる思いでした。

2021/06/30

あおやまみなみ

夏を取り戻すために失踪事件を起こした子どもたち。雑誌編集者である猿渡は、フリー記者の佐々木とともに事件を調べる。 繰り返される子どもたちの失踪は、ただのいたずらなのか、それとも──。 意外な真相のその先、彼の切実な想いに心を揺さぶられました。 "なぜ失踪するのか"という大きな謎を解き明かそうとする中で、いくつかの小さな謎、"どうやって失踪をしているのか"が提示される構成になっていて、ミステリーをたっぷり楽しめます。 さりげない発言が伏線になっているのもさすがだなと思いました。 読後感もすごく良かったです。

2021/07/09

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