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ミステリは万華鏡 (創元推理文庫)

ミステリは万華鏡 (創元推理文庫)

ミステリは万華鏡 (創元推理文庫)

作家
北村薫
出版社
東京創元社
発売日
2021-09-13
ISBN
9784488413095
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ミステリは万華鏡 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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buchipanda3

本と日常の謎への偏愛ぶりをたっぷりと感じさせる読書エッセイを楽しめた。本作では著者の原点と言える少年時代に出会った数々の作品について語られている。中でも夢野久作、小栗虫太郎、久生十蘭あたりを興味深く読めた。いずれも未読だったが、短めの「瓶詰地獄」を慌てて読んで再び本作へ。作品をどう解釈してどう感じるかは千差万別。だが最初にあることは理屈よりも感じることなのだなと改めて思った。春風亭昇太さんの話も人生の滑稽さへの共感から立ち上がる。情だけでなく知恵のある解釈の楽しさも合点。あと大野隆司さんのネコ版画が良い。

2021/09/21

タカギ

夢野久作、小栗虫太郎、久生十蘭、私には名前は知っていても読んだことのない作家だが、北村先生には若い頃に古書店などで作品を買い集めた作家である。取り上げられている作品はほとんどがそういった巨人たちのもので、エッセイが読んだ時期やその時の思考から派生しているのでそうなる。夢野久作の『瓶詰地獄』について自身の読み違いを反省しておられたけど、旧い作品て今よりずっと不親切だから、こういうこともあるだろうなと思った。だから良い解説は必要だし。特別収録の対談で明かされる版画の仕掛けが楽しい。

2021/11/03

マッちゃま

博覧強記。そう言うと御謙遜されるんだろうが本書を読み始めて直ぐに自身の読書量や幅の少なさ狭さ努力の無さを思い知らされる北村氏がミステリを語るエッセイ。1つの物語も見方読み方捉えどころを転がしていくと、いろんなモノが浮かび上がってくる。深く掘り下げたり横に広がったり思いもよらぬ方向へ運んでくれたりもする。その全てには付いてはいけない…んだけど、読むしかないし読ませてくれる。それが面白かったりもする。僅かなネタバレも嫌う方は本書は読んじゃダメ。でも紹介されてる本全てを読んで此方も読むと面白くて堪らないだろな。

2021/09/20

はるき

 北村先生の博覧強記ぶりに毎度シャッポを脱ぐ私です。

2022/05/26

芙蓉

「瓶詰地獄」「黒死館殺人事件」などを未読のため該当する章は飛ばして読む。北村さんの「覆面作家」シリーズも読んだが記憶がないので一応用心の為に飛ばす。ミステリの本格の書物への愛。

2022/02/28

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