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少年検閲官 (創元推理文庫)

少年検閲官 (創元推理文庫)

少年検閲官 (創元推理文庫)

作家
北山猛邦
出版社
東京創元社
発売日
2013-08-22
ISBN
9784488419141
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少年検閲官 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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gonta19

2013/8/23 Amazon より届く。 2018/12/18〜12/20 いつも独特の世界を構築する北山作品。うまく引き摺り込まれて違和感なく読み進めることが出来た。が、良く良く考えると御都合主義になっているところも。でもまあ面白い作品だった。

2018/12/20

セウテス

【少年検閲官シリーズ】第1弾。書物の所有が禁止されたパラレルワールドの日本で、旅をする英国少年クリスは、とある町で事件に巻き込まれる。人々が書物の知識が無く、ミステリという概念の無い世界という特殊な舞台設定が、とても不可思議で面白いファンタジーだと思う。通常の世界観の中では、成り立たないミステリトリックである為、敢えてこの世界観で物語が成されている訳だが、案外好きかも知れない。霧の中に居るようなファンタジーに、強いストーリーの組み合わせのミステリアス感が心地好い。片山若子氏の表紙の雰囲気が、正にピッタリ。

2020/11/25

ヒロユキ

著者独特の幻想的、終末感のある世界観。その世界観や舞台設定が見事に動機、トリックに反映されていて面白い。やはし北山さんは想像する余地のある世界の構築が上手いなと思う。

2015/08/30

もち

「私には、絶望の庭にしか見えないけどね」◆その世界に、本は無かった――。焚書により、書物は地上から姿を消した。そんな情勢下、森に囲まれた町で連続首切り殺人が発生する。想像力を絶たれ、犯意すらも駆逐された環境で、謎は果たして暴かれるのか。■シリーズ第1作。ミステリが存在しない世界では、ミステリの知識は絶対的な力になる。このメタ構造に思わずニヤリ。先人のトリックを知る者によるワンサイドゲーム、これを支えていた見事なホワイダニットに脱帽。

2015/01/18

みっぴー

本が無い世界。それが当たり前の世界。情報を伝えるのは検閲されたラジオ。閉ざされた世界で、『探偵』は人を殺す。禁忌の森に足を踏み入れた者は『探偵』に首を落とされる。人々は今日も『探偵』に怯えながら空虚な時間を消費していく…少年検閲官エノ様は、『探偵』の謎を解くことができるのか?ーー世界観をよく生かした動機に、盲点を突いた『探偵』の欲しかった物、加えて魅力的なキャラクター達。『探偵』が赤十字を描く理由を明かされたときは、唸りました。私は〝読解力〟とか〝文章力〟のガジェットが欲しいです。続きも楽しみ(^^)

2016/11/25

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