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アルファベット荘事件 (創元推理文庫 M き 7-5)

アルファベット荘事件 (創元推理文庫 M き 7-5)

アルファベット荘事件 (創元推理文庫 M き 7-5)

作家
北山猛邦
出版社
東京創元社
発売日
2021-10-12
ISBN
9784488419158
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アルファベット荘事件 (創元推理文庫 M き 7-5) / 感想・レビュー

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夢追人009

北山猛邦さんの3冊目の著書ですが実質はデビュー前に書かれた作品の誠に価値ある復刊ですね。本作は約250頁の長さに3つの不可能犯罪トリックが惜しげもなく詰まっており、こんな魔法みたいな事件をこの短い頁数で本当に解決できるのだろうか?と疑念が湧いて焦りまくりましたね。それは難事件解決の達人で寡黙な名探偵ディの掴みどころの無さと語り手の売れない役者・ミーコと変人で無気力な看板美人女優・美久月美由紀の掛け合い漫才みたいなコミカルなやり取りに苦笑しながら悪戯に時間だけが過ぎ一向に事件が進展して行かない為なのですね。

2022/08/19

ナルピーチ

20年ぶりに復刻された本作は、まさしく北山先生の原点と呼べる一冊。所有者に不幸をもたらす『創生の箱』に纏わるプロローグ。AからZまでのオブジェが至る所に散りばめられた『アルファベット荘』を舞台に起きる連続殺人事件。突如として現れる死体の謎、想像を超えた移動トリック。物理を応用したその手法にホントに出来るのか?!と思う部分もあるがそこはご愛嬌。出てくるキャラも軽いノリで楽しく読めた。このメンバーでの続編も描いて欲しい。そして締め括り、最後のエピローグで全てが繋がる物語に北山先生の筆力を存分に堪能させられた。

2022/03/14

麦ちゃんの下僕

北山さんは初読みですので、まずは初期の作品からと思いこちらを選んだんですが…まさに“入門編”として最適の作品でした!まず“雪の山荘”という時点でワクワクしますし(笑)…物理トリックが得意ではない僕でも大半のトリックが見抜けてしまうくらい“難易度”の設定もちょうど良いレベルですし…ミーコ(わたし)&美久月&ディの3人組のやり取りや藤堂vs桜子の“バトル”など、ユーモラスなシーンも多くて楽しめました♪︎ それでいて最後には「おっ!?」と思わせる展開もありますし…特にミステリー初心者にオススメしたい作品ですね。

2022/09/06

ちょろこ

雰囲気が良かった一冊。舞台は岩手県の山奥。その名もアルファベット荘。そこで起きた招待客の殺人事件。雪の中、足跡はないのにどうやってこの殺人が成立したのか…というなんとも興味津々の謎解き時間。プロローグから雰囲気バッチリ、関わったものは死に至るという「創生の箱」もまた心そそる。果たしてこの殺人事件の解明の鍵はどこにあるのか。ミーコ、美久月、ディのキャラバランスが良い。疑心暗鬼になる中、美久月のキャラに時々和み、絶対解決へのディの言葉、存在が安心感をもたらすこの雰囲気が良い。雪の夜の事件、最後まで楽しめた。

2022/02/24

nobby

これは良くも悪くも北山さん原型作品(笑)招かれたのは岩手山奥の屋敷、その庭には巨大なアルファベットなオブジェが乱立。そこからはお約束の大雪、意味不明に通信手段遮られてしまえばお待たせクローズド・サークル完成!でも、いくら過去を失くしたと言っても探偵役の名がディって…アルファベットへの興味をよそに『創世の箱』なんて摩訶不思議にほぼ持っていかれるのが焦れったい!いや、絶対それに何かあると推測した意味には他作品と重ねて行き着いたけれど、奇想天外な物理トリックには思わず見惚れる。ちょっとキャラみんな濃過ぎるけど…

2023/01/17

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