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ビリヤード・ハナブサへようこそ (創元推理文庫)

ビリヤード・ハナブサへようこそ (創元推理文庫)

ビリヤード・ハナブサへようこそ (創元推理文庫)

作家
内山純
出版社
東京創元社
発売日
2018-02-28
ISBN
9784488480110
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ビリヤード・ハナブサへようこそ (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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Yuki

レトロなビリヤード場が舞台の連作短編集。語り手でもあるアルバイトの中央(あたり・あきら)くんがオーナーの英先生やお喋りな常連客と会話をしながら店に飛び込んできた謎を解く。第一話「バンキング」の謎が小ネタでどうなることかと思ったが、第三話「テケテケ」が良作。ミステリとしては目新しくないが、ビリヤード場という舞台をうまく絡めたのと会話で読ませるタイプか。温和な主人公が「ナカちゃん」「チュウちゃん」「チューオー」と正しく呼ばれないあたり、動物のお医者さん的な雰囲気。著者はどうもそういう世代の女性のようで、納得。

2018/04/02

おうつき

ビリヤード場を舞台に個性豊かな常連客と従業員達が謎に挑む連作短編。ライトな読み口でどの話もそれなりに楽しむことができたのだが、物足りなさはある。エピソードによってはビリヤードの要素と謎解きの絡ませ方がやや強引で不自然になっている部分があったり、解決編で長々と説明的過ぎる文章が続いたりと、気になる部分も多々あった。黒後家蜘蛛形式の作品を期待して読み始めたのだが、その部分でもがっかり感があった。

2024/03/12

きょん

現代日本の「黒後家蜘蛛の会」のキャッチコピーにぴったりな品良く纏まりの良い連作短編集。キャラ立ちした常連客達の推理合戦とビリヤードの技から閃く央君の推理も楽しかった。

2018/03/10

トリプルアクセル

第24回鮎川哲也賞受賞作。ビリヤードと謎解きを絡めた作品だが、乖離することなく上手く融合しており、ビリヤードの知識が事件の解決に繋がる点が見事。地味だけどすごく丁寧に書かれている本格ミステリ。

2018/08/29

ファーラス

厳しい。第24回鮎川哲也賞、連作短編ミステリ。伝説のハスラーが経営するビリヤード店でアルバイトする主人公とその常連客たちが、持ち込まれた謎をああだこうだと推理する。キャラ、会話、運び、謎(事件)どれもが個としての魅力に乏しく、徹頭徹尾思いつき・作り物の脚本を読まされている感。会話は小説のための説明口調が乱れ打ちで、名探偵コ〇ン並に不自然。コナ〇は絵があるからいいのだが。一応小説の態を成しているがそれだけであり、これを小説と言えるかはかなり苦しい。まだ、受賞で注目させるには酷な段階だろう。

2019/05/05

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