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遺品博物館 (創元推理文庫)

遺品博物館 (創元推理文庫)

遺品博物館 (創元推理文庫)

作家
太田忠司
平岡 敦
出版社
東京創元社
発売日
2023-02-27
ISBN
9784488490140
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遺品博物館 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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akiᵕ̈*

亡くなった人の『物語』を遺品博物館に収蔵するという、その選定が気になる8つの物語。自然死と思われる死が実は事件性のあるものだったり、故人の人知れぬ思いだったりを、故人を取り巻く人間関係にクローズアップしながら遺品博物館の学芸員である吉田・T・吉夫が登場し故人の遺言と共に明らかにしていく。家族だったり仕事絡みであったり色々な人が登場するけど、みんなそれぞれに腹に一物を持っていてそれがリアルで恐ろしい。これでは故人も浮かばれないよ。そこにある邪心を吉田が見事に推察して解き明かし吹き飛ばす様は何とも爽快だった。

2023/03/23

きょん

人々の遺品を収蔵する博物館学芸員の吉田氏が解き明かす人間関係にまつわる謎が語られる短編集。どうしても人の死と相続が絡む為やりきれない気持ちになる話が多かったけど、若くして病死した少女と彼女との話を小説に書いた少年の話はさわやかな気分も感じられた。ミステリとしては、偽吉田氏の登場する最終話が読み応えあり。

2023/04/16

bluelotus

★★★☆☆ 解説には静かな感動と書かれていたが、私としては笑ゥせぇるすまん(←ちなみに読んだことはない(笑))のような人間の裏側を覗いたような何とも言えない後味が残った。

2023/03/27

遠藤三春

面白かった。同じようなネタで私も創作したことあるんだけど、『奇談蒐集家』といい、この人とは好きなものの傾向が似ている気がする。遺品集め系の話だと小川洋子さんの作品にも一つあったよね。『猫を抱いて〜』だったかな?太田さんの方はミステリと絡めつつ、遺品そのものよりも謎解きのほうがメインの気がする。日常ネタかと思いきや殺人に絡んでいたりするものの淡々と話が進むので小説というよりお芝居を見ている気になった。結局Tはなんなの?続きはあるのかな?

2023/12/06

Tatsuo Ohtaka

博物館に寄贈を希望する人が亡くなると、学芸員の吉田・T・吉夫が遺品を選びに登場する。遺品の選び方は「そこに物語があるか」(まるでア◯ムみたいだな)。8篇のうち「不器用なダンスを踊ろう」が切なくて大好き。

2023/03/05

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