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シャドウ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 5-1)

シャドウ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 5-1)

シャドウ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 5-1)

作家
道尾秀介
出版社
東京創元社
発売日
2009-08-20
ISBN
9784488496012
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シャドウ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 5-1) / 感想・レビュー

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ehirano1

開幕から嫌な予感しかせず、のっけから道尾ワールド炸裂。押し寄せる不幸の嵐にも、当方のページを捲る手も止まらず、そんな自分がゲスに思えてきました(泣)。唯々無事を願いながらページを捲れば、何度も何度も予想を覆され、果ては想像の斜め上で返されたりとか、最後の最後でひっくり返されるのではないかとハラハラドキドキの読書となりました。

2019/04/13

遥かなる想い

直木賞受賞作家道尾秀介の本を初めて読んだ。家族と精神医学を軸にした本書は、独特な世界を飽きることなく展開してくれる。道尾秀介はトマス・クックの『夏草の記憶』が好きであり、好きである理由が主人公が弱いから..弱い二組の家族が生き抜く姿は読んでいて明日のへの希望を感じさせる。人は死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。後半の二転三転も小気味よく、良質なミステリだと思う。

2011/01/29

青乃108号

「ソロモンの犬」で2度と読むまいと思い、「N」でいや、ちょっといけるかも、と再評価し、今回読んだんだけど。もう厭世感で腹一杯になる本だった。また休日の1日を棒に振った、と後悔しきり。誰に向けて書かれた本か、少なくとも俺のようなメンヘラは読んでは「いけない」本。次の「いけない」は読んでは見るけど、さあどうでしょうか。

2023/10/28

夢追人009

道尾秀介さんの4冊目の著作で栄えある本格ミステリ大賞受賞作です。本書は全編が暗い翳りに覆われていて終始陰鬱なムードでしたので頁を繰る手が中々進まずに読み終えるのにかなり苦戦しましたね。小学五年生の男子、我茂凰介は母を癌の病で亡くす。父・洋一郎と二人暮らしとなってから数日後に今度は幼馴染の女の子、水城亜紀の母・恵が夫の勤める病院の屋上から飛び降り自殺する。娘の亜紀もショックからか家を飛び出して車に轢かれるが幸い腕の骨折だけで済み大事には至らなかった。二つの家族に襲い掛かる不幸の中で凰介は悩み乍ら真実を探る。

2022/02/22

kishikan

「死んだらどうなるの?」「いなくなって、それだけなの」この冒頭のキーワードがこびりついて、次々と展開する出来事に、僕の謎解きはミスリードされる。二つの家族に起きる不幸な出来事。過去のトラウマに悩まされたり、些細なすれ違いから生まれる疑惑、不信、そして抑鬱への変化。何が生活の歯車を狂わしてしまったのか?たぶん、自分の身の周りには起きそうもないと思いつつも、妙に身につまされる。そしてラストの急展開。Who's the shadow?やはり道尾さんは、ただ者ではない。そして小学5年生の鳳介君もただ者ではない。

2016/03/03

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