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怪談の悦び (創元推理文庫 F ン 3-1)

怪談の悦び (創元推理文庫 F ン 3-1)

怪談の悦び (創元推理文庫 F ン 3-1)

作家
H・R・ウェイクフィールド
南條竹則
出版社
東京創元社
発売日
1992-10-01
ISBN
9784488555016
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怪談の悦び (創元推理文庫 F ン 3-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

ゴースト・ハントを読んだので再度読もうと思っていて読めました。13の短編が収められていてかなり怖さがあるようなものから、しんみりさせるようなものまで様々な趣向が楽しめました。ウェイクフィールドのゴルフ場のものからキップリングの「彼等」など短編にしては密度があるものなど印象に残りますが、南條さん(編訳)のご自分の経験を語ったあとがきもいい感じでした。

2019/08/11

ワッピー

【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉 滑り込み本。なんてふ先生厳選の短編ですが、過去の因縁が首根っこを掴みにくる古典系のほか、意外に幻想&コミカルな話が多く、片頬を歪めさせる理不尽さのスパイスが効いています。印象深かったのは、恐ろしくも微笑ましい心理劇「天国」、サセックスの古い屋敷の新築された塔の綺譚「ウルヴァーデン塔」、難解な「彼等」ですが、他も名品揃い。ゴルフ場開発が過去の忌まわしきものを甦らせた「ダンカスターの十七番ホール」、精神科医という新概念と東方趣味の「中国魔術」は立派な古典派かな。

2023/08/05

Kouro-hou

古き良き時代の英国怪談集。13篇収録。怖い!というよりは気品あふれる怪異と後から来る苦み、奇妙な味という感じ。一人一編のつもりだったけど、と言いつつミドルトン二篇突っ込んだり、ここはテストに出ますよ!的にキプリング「彼等」の重点前説したり、「怪談とわたし」的な後書きなど編者南條先生の洒落っ気のある偏愛っぷりがお茶目。個人的なお気に入りは衒学と腐臭の寵姫「ゼリューシャ」、ガチ怪異で大ピンチなのにどこかマイペースな語り手「ダンカスターの17番ホール」、語り手も友人も色々と痛くて痒い「中国魔術」。

2019/03/10

ニミッツクラス

【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉 92年(平成4年)の税抜563円の創元灰背初版。身の毛がよだつ…と言う話は無いが良質な13編を収録。巻末のキップリング「彼等」とブラックウッド「中国魔術」が印象に残る。この2話はオチの思わせぶりが共通項。前者はお屋敷の女主人と姿を現さない子供たちの話。偶々訪ねた主人公には子供たちの存在が感じられるが…「もしぼくがそれをしたら罪になるのでしょう」…“それ”とはいかなる行為だったのか行間を読む感性が必要らしい。後者の“至福7年とその後”の意味も同様だ。★★★★☆☆

2023/07/26

藤月はな(灯れ松明の火)

学校で読み終えた時、「し、しまった!夜、寝る前に読んだ方が良かったのかっ!?」と思ってしまいました^^;結末が怖すぎる「魔性の夫(原題ではThe Demon Lover)」や「なくした部屋」や「ダンカスターの17番ホール」など次第に戦慄が走るような作品も多いですが「彼等」のように不気味でいて切ない話も好きです。

2011/06/03

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