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世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ) (創元SF文庫)

世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ) (創元SF文庫)

世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ) (創元SF文庫)

作家
西崎憲
出版社
東京創元社
発売日
2013-04-26
ISBN
9784488744014
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世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ) (創元SF文庫) / 感想・レビュー

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ソルティ

連作短編のバラし?数種類の話がバラバラになって、続いているが各話は交差しない。これを遠いところから見たらパラレルワールド的で広い世界でSFのようである。実際SFとジャンル分けされているのに駅のような建物の話と若くなる病気の話くらいしかSF要素はないので、これはやっぱり全体で見て何となくSFかなーってことかも。「「弱い」のが好きというのは、自分が守ってやりたいということなのだろうか。(中略)わたしは「優しさ」にも弱い。それはわたしもやはり理解されたいと願っている証拠だった。(後略)」

2019/03/09

kana

なんともいえない心地よい浮遊感をただ心ゆくまで楽しむのがきっと正解。多次元的に緩く繋がるショートストーリーズ(連作短篇集とも違う)の断片が散りばめられた本作は、まるで様々な雑誌を切り抜いて創った色とりどりの美しいコラージュのようです。著者の翻訳した『瓶の中の手記』がとても好きだったのですが、特に列車のプラットフォームが何層にも連なる世界を、影に追われながら彷徨う物語には同様な趣があり、その仄暗い世界観に妙にときめいてしまいます。すっきりはしないけど、読み終えてもまだ蒼い霧の中にいるような余韻が残ります。

2018/05/25

sin

これは物語自体の物語、物語のなかの創作、創作のなかの夢想、まるで夢の様な断片の物語。否!帰着する場所が定まらない悪夢の様…。ここで展開されるロジックに曰く物語は読むと云う行為がなければ成立しないそこには一冊の本が存在するだけ、しかし本として存在しているという事実は例え私が、または貴方が読まなくても物語が成立していると云うこと…と述べているかのようだ。

2015/06/03

たまご

わかった感はまったくないんですが,家と庭と外とか,短歌の構造とか,複数の話がゆるくつながってそうな雰囲気とか,そこから新たに関係性を作っていくでもないちょっと緩い雰囲気とか,なんか,夢のまとまりのなさにいるような.そしてどこまで行っても果てないけど,果てと思えばそこは果てなのかも,とか.緩い感じが心地よい,なんて浅い感想でスミマセン.

2018/05/26

酢橘

いくつかの物語が少しずつ、細切れに代わる代わる語られていく。物語同士には関連性があるようでないような、不思議な連作短編集。日本兵だった主人公の祖父が行き着いたプラットホームの話が好き。また庭に関する記述も興味深かった。庭が家でもなく社会でもない中間にあるように、この本もまた小説と何かの中間にある読み物のような。そんな気がした。

2014/02/02

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