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グローバリズムという病

グローバリズムという病

グローバリズムという病

作家
平川克美
出版社
東洋経済新報社
発売日
2014-07-25
ISBN
9784492314500
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グローバリズムという病 / 感想・レビュー

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ヒデミン@もも

序文が、哲学的で文学的で良かった。「一体、わたしたちはナニモノなのか。別にそんなことを意識しなくとも生きていけるが、昨今のように、グローバル、グローバルと言われると、わたしはそんな空疎な概念に寄り添うのではなく、もっと身近な小さなことのために生きているのだと言ってみたくなる。身の回りの人々と、日々の生活の中で関係し、喜怒哀楽を分かちあうような生き方をしてはいけないのかと言いたくなる。」カッコイイけどグローバルな生き方をしてきた平川さんだからこそカッコイイ。後半は私には難しい経済論。ウルグアイの大統領の演説

2015/05/25

シュラフ

問題を考えるにあたっては言葉の正しい理解が必要である。"グローバリゼーション"は国と国がある限りは通商などで必ずおこりうるもの。だが、"グローバリズム"というのは、国家間の障壁をなくそうという動きであり、世界がひとつの市場・ひとつの通貨・ひとつの言語を目指すもの、つまりはローカル性の喪失ということである。いまや日本の各都市が同じ景色になってしまったように、世界の各都市も同じ景色になるということ。"グローバリズム"というイデオロギーに対しては「それでわれわれは幸せになれるのか」ということの問題認識が必要。

2015/06/28

おおにし

グローバル化は歴史の必然でもなんでもなく、国民国家を崩壊させるグローバリズムというイデオロギーが、伝染病のように先進国を中心に世界へ蔓延しつつある。グローバリズムを病と考えると、グローバル化を推進する人たちが語るまったく変な理屈も病に侵されているからだと理解できます。しかし、この難病を治す治療薬があるのかどうか。これが次の問題です。

2014/10/25

テツ

資本主義社会の効率化のため(だけ)に素晴らしいことだとされてきたグローバリズムにも綻びと軋みがあるとみんなが理解し始めた今の時代にこそ読み直したい。全ての障壁をなくし同じ言語が通じる均一な世界って本当に素晴らしいのだろうかという疑問は以前から抱いていたけれどそれに対するモヤモヤが多少解決した気がします。今は世界の秩序が創り変えられる瞬間に生きているんだろうな。この先の国々の在り方やそこでの社会活動はどうなっていくのか楽しみではあります。

2020/06/21

ophiuchi

これを読んで、なぜ自民党や維新の党などの政治家が経済成長を絶対条件としているのか、TPPが目指すところなどについて、納得のできる答えが得られたように思う。

2014/10/27

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