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姥捨て山繁盛記

姥捨て山繁盛記

姥捨て山繁盛記

作家
太田俊明
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2017-02-01
ISBN
9784532171438
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姥捨て山繁盛記 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

太田俊明さん、初読み。ダム建設と村おこしとシニアの生きがいを絡めたようなお話でした。面白く読めました。

2017/04/09

Tsuyoshi

姥捨て山の言い伝えがある山梨県新穂村においてダム建設予定に反対する一部の村民達が6次産業によるアピールを武器に建設中止に持ち込むまでの戦いを描いた作品。表紙やタイトルとは全く違うシリアスで壮大な展開に面食らうも、孤軍奮闘する村民達に引き込まれて一気読み。過疎地や老後の可能性においても希望をもらえる話だった。

2017/12/11

ナミのママ

第8回日経小説大賞受賞。限界集落・認知症・ダム建設、なんとまぁ盛り沢山なこと!でも今回の受賞作は面白そうと手にしたら、一気読みでした。書評めいてしまうのですが、構成がとても読みやすい上に、テンポが早く、登場人物が面白いです。実際にはこんなうまくいくはずないし、こんないい人ばかり集まるはずもない、と思いつつ、小説の中だけは夢を追いたいという思いを見事に書いてくれた感じです。題材になっている社会問題は重苦しいですが、みごとに楽しい一冊です。映像になっても楽しめそうです。

2017/04/13

Yunemo

表題から思い描く物語と違っておとぎ話として満足感。大筋は、社会保障費、税金の吸い上げと矛盾した補償金としての使用に。現実問題としての大きな国家的課題、特に過疎化地域において顕著になってます。高齢者の生き方の問題、人生はやり直せるものなんだな、と改めて実感として。父と娘の関係、妻から娘へ繋がれた父への想い、何となくホッとして。簡単に自給自足経済は成り立ちませんが、確実に来る超高齢社会、生き方論の一つとして思い描けます。それより50歳台で初期の認知症と診断されたら、自身はこんな生き方できますか?ちょっと不安。

2017/05/14

itica

期待通り面白かった。ダム建設推進派と一握りの反対派。村から無視され続ける人々は、ダムの底に沈む運命の地でワインを作り、美しい風景を守り続ける。そして、ひょんなことから関わることになった、若くして認知症を発症した男。国の融通の利かない政策や、幅を利かせる村の実力者。問題続出の中にあって、冷静に対処するリーダーの姿がかっこいい。しかし過疎地域問題、高齢化社会、自然の脅威と考えさせられるところも沢山あった。

2017/05/26

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